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【ステップ①】現職か転職か、判断に迷ったら知ってほしい“転職を検討する方法”

転職活動には、大きく分けて①転職の検討、②転職活動の準備、③書類作成、④応募・面接、⑤内定・入退社手続きという5つのステップがあります。

今回解説するのはステップ①、転職活動を始めるか現職に留まるかを検討する段階です。

転職したい気持ちはあるけれど、なんとなく動き出せていない方に向けて、現状を整理して自力で転職活動に踏み切る方法や、困ったときに誰を頼るべきかなどをご紹介します。


本当に辞めるべき?仕事の不満・満足度をチェック

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いきなり転職活動を始めたり現職を辞めたりする前に、まずは現職でご自身が感じていることを整理しましょう。

何に不満を抱き、どんなことに満足しているのかを可視化することで、今の自分に転職活動が必要かどうかが分かります。

たとえば、これまでに転職を経験してきた人は、下記のようなポイントに不満を抱いていました。

・給与水準
・仕事内容
・休日や残業時間などの待遇
・通勤時間
・異動や転勤の多さ
・人間関係
・キャリアの停滞感
・評価基準
・企業の将来性

「もっと休みがほしい」「今の仕事に飽きてきた」「あの人と一緒に仕事をするのが大変」など、さまざまな観点から自分の状況を整理してみましょう。

ここで大切なのは、自分の気持ちに素直に向き合うこと。「ほかの人は我慢しているのに、自分は甘えているだけかもしれない」「人のせいにしないで自責にならなければ」と、ブレーキをかけずに不満ポイントを列挙します。

また転職をするかどうか迷っている時期には、現職の悪い側面に目を向けてしまいがちですが、満足している(ストレスが少ない)ポイントも洗い出してみましょう。「毎年自分が成長している感覚がある」「クライアントとの関係が良好」「なんでも相談できる同僚がいる」など、現職にしかない魅力があるかもしれません。

不満・満足ポイントが分かったら、転職という手段によって不満ポイントが解消されるのか、転職することで現職で満足しているポイントを失ってしまう可能性がないかを判断します。

たとえば、“人間関係”や“一緒に働く人”を何よりも大事にしたい方の場合、現職に「この人と一緒に働きたい」「この人をロールモデルにしたい」という人がいるなら、今はまだ転職活動をするタイミングではないかもしれません。

また、仕事量に対して給与や待遇が見合っていないと不満を感じる場合、同業他社と自社の給与レンジや評価制度などを、調べられる範囲で比較してみます。もしかしたら相場よりも低く見積もられている可能性があるため、その場合は上長へ交渉するか転職活動を開始するか、次のアクションを実行します。


転職について誰に相談すべきか

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転職するか、現職に留まるか。現状を整理して決めきれない場合は、誰かの力を借りるのも手です。

信頼できる上司・同僚

現状に不満があり転職すべきか悩んでいる場合は、直属の上司や同僚に相談をしてみます。労働時間や仕事内容など、今抱えている不満が解決され、もしかしたら転職をする必要がなくなるかもしれません。

ただし「転職の相談」ではなく、「労働環境に関する相談」という名目で時間を取ってもらいます。まだ現職を続ける可能性がある段階で、転職の相談を社内の人にするのはリスキーです。

もし転職の相談を社内の誰かにするなら、自身の査定に関係がない人や、本当に信頼できる人にだけ悩んでいることを打ち明けましょう。

転職を経験した知人

転職をしたことのある友人や、自社から先に転職していた人と連絡が取れるなら、実体験を元に転職活動によってどんな未来が待っているかを知ることができます。

ただしその人から聞けるのは、過去の情報や選考を受けた企業の情報であり、必ずしも自身の転職活動のために活用できるとは限りません。

自社から転職する場合の自己分析の方法や、退職理由の説明の仕方、利用した転職サービス・サイトなど、参考になりそうな情報を中心に聞いてみるのがおすすめです。

家族や友人など親しい人

親しい人に今の率直な気持ちを話すことで、親身になって相談に乗ってくれるはずです。

同居している家族やパートナーに相談してみると、「最近仕事のグチが多かった」「以前よりも朝がつらそうだった」など客観的な情報を得られるかもしれません。また転職について賛同を得られたことで、転職する意思が固まったというケースもあります。

ただ、家族や友人からすると大事な人の気持ちを尊重したい一方で、「現職を辞めてそのまま次の仕事が見つからないかも」「今よりも合わない職場に転職してしまうかも」と心配し、転職を引き留められるかもしれません。

逆に、応援したい気持ちが大きいあまり、転職先があるか?という具体的な想像をしないまま「そんなに辛いなら辞めちゃいなよ」と、転職を急かされることもあるでしょう。

もし転職について相談する場合は、ポジティブな意思決定であることを伝えつつ、目標の年収や転職後に実現したいこと、実際に転職するとなった場合どのような転職先が考えられそうかも合わせて話してみると良いかもしれません。

転職エージェント

転職エージェントは、求職者と企業のマッチングを促進するサービスで、求職者は無料で利用することができます。

エージェントに連絡を取ってしまったら、転職活動を始めなければならないと感じ、連絡をためらってしまう方がいるかもしれません。ですが、必ずしも選考に進む必要はなく、「転職するかどうか迷っている」という悩みをエージェントに相談するだけでも大丈夫です。

たとえばBOXでは、初回の面談でいきなり求人票をお渡ししたり、求職者の許可なく企業と話を進めたりすることはありません。最初は、エージェントとの対話による自己分析や現状整理などを行い、転職活動のスタートラインに立つ前の段階からサポートしています。

転職のプロに話を聞いた上で今の自分に転職が必要か判断したい、転職活動をするなら万全の状態で選考に進みたいという方は、エージェントを頼るのがおすすめです。


自己応募とエージェント、どちらで進めるべきか

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転職する意志が固まってきたら、企業の採用サイトや求人票から申し込む「自己応募」で進めるか、「エージェント」を利用するかを決めます。

自己応募で進める場合

自力で求人を探す手間を惜しまずに、あらゆる選択肢から企業を選びたい場合は「自己応募」で進めてみましょう。

自分なりの企業の絞り方や、なぜその企業を志望したのかなど、応募に至った背景をきちんと説明できれば、その熱意が評価されるはずです。

また仮に、あなたと同じくらいA社にマッチする人が、エージェントを介して同時期に選考に進んでいるとします。その場合企業は、仲介手数料が発生しない直接応募をしてきた求職者を優先して採用するでしょう。

「自己応募」がおすすめの方
・自己分析や企業研究などをひとりでしたい
・求人票の検索や企業との連絡など、転職活動に割ける時間と労力が十分にある
・転職したい企業がある程度決まっている

エージェントを利用する場合

自己応募と比較して、エージェントを利用すると転職活動に割く時間と労力が格段に減ります。

たとえばBOXの場合、自己分析・企業研究・企業選定・面接対策・応募・企業との連絡・年収交渉など、転職活動に関連することをサポートします。

また今回を機に、プロの視点を借りて自分の新しい可能性を模索したいという方は、エージェントの力を借りると良いでしょう。その旨を伝えれば、あなたにマッチしそうな異業種の求人をエージェントが提案するはずです。

信頼されたエージェントだからこそ独自の求人を保有しているケースもあるため、自己応募で進めようとしてピンとくる求人が見つけられない場合は、転職のプロに相談することをおすすめします。

エージェントを利用した方が良い方
・自分では探せなかった求人を紹介してほしい
・現職が忙しくて、自分だけでは進められない
・自己応募で進めてうまくいかなかった


転職活動を始める時期・タイミング

企業の採用担当者の多くは、常に魅力的な求職者を待っているため、企業に配慮して転職活動時期を判断する必要はありません。現職を早期退職して転職活動をする場合を除き、思い立ったら早めに転職活動をするのがおすすめです。

とはいえ、今はまだベストなタイミングではないと思う方がいるかもしれません。ここからは過去に転職をしてきた人が、どんなタイミングで転職活動を始めたのかをご紹介します。

実績を作ってから転職

プロジェクトの終了タイミングや、昇給、昇格、資格取得など、一定の成果を出した直後、転職活動に踏み切る方がいます。

自身の新たな強みとして選考時にエピソードを紹介できますし、客観的に見て分かる実績であれば、採用担当者も社内稟議にかけやすい。もし現職でやりきった感覚が生まれてきたら、転職活動を始めるタイミングかもしれません。

GW・お盆・正月などを利用して転職

長期休暇を利用して転職活動を開始する方も多くいます。まとまった期間を利用して、自己分析や企業研究、書類の作成などに着手しましょう。

企業によっては、求職者の長期休暇期間を狙って選考に関係ないカジュアル面談を実施したり、土日祝日に営業していたりする場合もあるため、長期休暇のタイミングで情報収集できないか要チェックです。

夏・冬の賞与(ボーナス)をもらってから転職

一般的にボーナスが支給されるのは6月と12月であり、その直後に退職手続きを進められるスケジュールで、転職活動を始める人もいます。

たとえばBOXの利用者は平均して2〜3ヵ月で転職活動が完了するため、転職活動を始めるなら4月か10月前後がおすすめ。

また一般的には、転職活動のために3〜6ヵ月の期間がかかると言われており、ボーナスをもらったタイミングで退職するなら1月〜4月、7月〜12月の時期に転職活動を始めると良いでしょう。

BOXへの転職相談はいつからでもOK

BOXでは、転職相談をオールシーズン受け付けており、日々さまざまなキャリアの求職者のご相談を承っています。

「転職活動をするかどうか迷っている」「自分で情報収集しているけれどうまくいかない」「不採用が続き、自己応募で進めるのではなくエージェントの力を借りたい」と、さまざまなタイミングで求職者の方が相談に来られます。

またBOXでは、選考に早く進んでほしいと求職者の方に急かすことはしません。担当エージェントとの面談を平均10回ほど重ね、どの企業の選考に進むのか・進まないのかをご自身のタイミングで選択していただきます。

良いご縁があれば2〜3ヵ月、じっくり進める場合は5〜6ヵ月かけて、マッチング精度の高い転職支援を実施しており、BOXが支援した方の半年以内の離職率は1.2%です。現在抱えているキャリア課題を解決するために、本質的な転職をしたい方はBOXへいつでもご相談ください。


まとめ

・不満ポイントや満足しているポイントを列挙して、自分の悩みが転職活動によって解決されるか判断する。
・信頼できる同僚や、自社のOB・OG、家族、友人などの意見を参考にして転職に踏み切るのもあり。
・自己分析や現状整理などから、転職活動をサポートするエージェントもいる。
・企業を自分だけで選定できるなら自己応募。現職が忙しく、自身にマッチする企業をプロから紹介されるならエージェント。
・転職経験者は、長期休暇や実績を作ったタイミングなどで転職活動を始めた。

今回は転職活動におけるステップ①として、転職活動を始めるか検討する段階でどんなことを考えるべきかを解説しました。

こちらのマガジンでは、転職活動のスタートからゴールまでを5つのステップに分けて、丸ごと解説していきます。次回のnoteもお楽しみに!


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