メガバンクからBOXへ|入社半年で新規事業立ち上げを担当。白木が経験した挫折とは
IT業界のスタートアップ・ベンチャーにおける採用・転職支援を得意とする株式会社BOX。BOXは、求職者・企業どちらにもフェアな、マッチング精度の高い転職支援を行っています。
今回は、大手銀行からBOXに転職した白木俊輔にインタビューを行いました。人材業界未経験での入社にも関わらず、入社数ヶ月で年間目標達成と大きな成果をだした白木。しかし、その後担当した新規事業の立ち上げは「挫折した」と彼は言います。
現在はチームリーダーとしてマネジメントを行う白木に「転職した背景」と「BOXで経験した挫折」について聞きました。
「人生このままでいいのか?」大手銀行からBOXに転職した理由
——今日はよろしくお願いします!まずは自己紹介をお願いします。
白木:三井住友銀行に新卒で入社して、売上が20億から30億円ほどの企業に対して融資の提案をする仕事をしていました。そこで3年間勤務をしたのち、株式会社BOX(旧SEVENRICH GROUP転職エージェント)に転職しました。
——銀行からBOXに転職をしようと思ったきっかけは何でしたか?
白木:そもそも転職しようと考えたのは、人生このままで良いのかを考えたからです。銀行に勤めていれば一定の裕福な生活を送れることは間違いないと思っていました。
一方、20年後、30年後に人生を振り返ることを想像した時、このままで後悔のない人生を送れるか急に不安になりました。自分の人生を、自分だけでなく、両親、将来の家族などに自信を持って最高の人生と言えるか考え、なりたい姿になるのは前職では難しいと気付き転職を決意しました。
転職活動時、高校と大学が同じだったBOXの澤田にこれまで大切にしてきたこと、私の描きたいキャリアなどを相談しました。話すなかで、体力があり、失うものが少ない貴重な20代後半では、何をやるかというだけではなく、どのような環境で誰と過ごすかがとても重要だと気付いたんです。そして株式会社BOXであれば、支えてくれる仲間がいながら自分次第でどんな人間にでもなれると思い入社を決意しました。
入社半年で新規事業立ち上げを担当。自分の努力で掴んだ結果だった
——白木さんは入社半年で新規事業の立ち上げを担当されました。そこに至るまでの経緯を教えてください。
白木:入社時から1つ1つステップアップしていった感じです。僕は入社前から「新規事業や事業の立ち上げをやりたい」と言い続けています。しかし、入社当初は、自分のやれることをまずやろうと思っていたので、人材紹介業務に全力で力を注いでいました。
すると入社5ヶ月で年間目標を達成でき、他のメンバーのマネジメントを任せてもらえるようになって。そのタイミングでBOXとして新しい価値を作る新規事業の話があり、今までの実績や結果、周りを巻き込める力などが評価され、立ち上げメンバーの1人として担当することになりました。
——立ち上げメンバーに選ばれた時のお気持ちはいかがでしたか?
白木:正直、最初は不安でしたね。当時の僕は、事業立ち上げの経験はもとより、知識やスキルが全然なくて。自分の中では「2〜3年頑張ったのちに新規事業をやれたらいいな」という流れを想定していたので、入社半年で挑戦する機会をもらえたことに驚きと嬉しさと不安がありました。色んな気持ちと葛藤しながら、でも挑戦したいという気持ちが強かったので、担当することにしました。
——当時はどんな業務を行っていましたか?
白木:大きく2つあります。まず1つ目は、事業計画と営業戦略の策定です。2つ目は、その事業計画に紐づいた採用計画(◯月までに何人必要かなど)の策定を行っていました。
立ち上げを担当していた新規事業は、人事コンサル・RPO領域のものなのですが、僕はまったくの未経験だったので、本当に大変でした。当時は朝早めに出社をして、始業時間までRPO業務についての本を読んだり、採用コンサルティング会社出身の他の立ち上げメンバーから知識を得たりしてインプットしていました。とにかく必死でしたね。
——未経験での事業立ち上げ、かなり苦労されたのだと感じます。
白木:そうですね。毎日自分の力不足を実感していました。RPO領域だけでなく、事業を立ち上げた経験もなかったので圧倒的にインプット量が不足していて。事業計画を作ったり営業戦略を立ててアプローチ計画を決めたりするのも初めて。採用戦略を作る場面においても本当に分からないだらけで。
前職の銀行時代は、業務の型のようなものが決まっていたし、情報がまとまったマニュアルもあった。だから、事業の立ち上げを通して、自分達で戦略を考えてクライアント1社1社に合わせて提案することの難しさをあらためて痛感していました。
「BOXに入社してから一番の挫折」新規事業から離れた背景
——その後、白木さんは新規事業の担当から外れ、人材紹介業務に戻りました。その経緯と理由も教えてください。
白木:半年時点の目標を達成できなかったんですよね。そのタイミングで、BOX代表の角田さんから「このまま、この事業の立ち上げをやっていきたいか?」と相談されて。
「なんで目標達成できなかったか」を考えたときに、「正直、自分にはまだ足りない部分が多すぎる」と思ったんですよね。組織や事業を立ち上げるノウハウや企業とのコミュニケーションスキルなど、新規事業を立ち上げるうえでの能力や経験が致命的に足りていなかった。
白木:立ち上げを続けながらインプットする選択肢もあったと思うのですが、未経験の事業を担当し目の前の業務だけで一日が埋まるなかで、スキルと経験を身につけるのは当時の僕には難しかった。組織の視点から考えても、そんな状態の僕より採用コンサルティングの経験のあるメンバーが事業を全面的に担当したほうが、お客様や社会に対しても価値を発揮できるだろうと。
そう考え、「成果を出せる自信のある人材紹介業務でバリューを発揮しながら、足りない部分を補うインプットを行い、力をつけたうえで事業立ち上げに挑戦したい」と角田さんと話し合っていきました。そして、もっていた業務を他の立ち上げメンバーに引き継ぎ、徐々に担当から外れることになりました。
——担当を外れることを決めたとき、どのような心情でしたか?
白木:悔しかった。本当に悔しかったです。BOXに入って一番の挫折でした。もともと「事業を立ち上げたい」「組織を引っ張っていく力をつけたい」という思いで転職してきて、何も分からなかった人材紹介業務で必死になって結果を出して、やっと掴めたチャンスだったのに、そのチャンスを自分の力不足で手放さないといけないことが馬鹿みたいに悔しかった。周りの期待に答えられないことが、自分で自分を信頼できなくなることが、本当に辛かったですね。
悔しさからの再起。白木が挑戦を続けるモチベーションは「メンバー」と「兄」
——担当を外れてから半年ほどたちましたが、いまのお気持ちはどうですか?
白木:もう落ち込んではいないけど、忘れてはいません。絶対忘れちゃいけないと思っています。
自分のなかで、今回の件は完全に“力不足”です。でも、この悔しさをそのままにするのはもったいないと思っていて。この思いをバネにこれまで以上の成果を出せば「あの経験があって良かった」と自分も周りも思えると思うので、いまはただ全力で目の前の業務に取り組んでいます。
——悔しい思いをされたと思うのですが、どうやって悔しさから立ち上がったのでしょうか?
白木:僕のなかで大きかったのは、BOXメンバーの存在です。BOXのカルチャーとして皆がストレートにフィードバックしあうことがあります。僕に対しても、僕のWILLに対する現状を照らし合わせてフィードバックをくれたので、やるべきことが明確になり、本当に支えられました。あとは僕自身、未来軸がとても強くて、できなかったことをできるようになる自分の姿を想像するのがすごく好きなんです。今できていないことでもチャレンジをしていけば絶対に未来は変わるし、そのための努力はいくらでもできると思っています。
僕はBOXに入る時点で、覚悟を決めてきたんです。普通に働いていればある程度の生活ができる大手から抜け出してここに来たのだから、前職の誰よりも幸せにならないと嫌だと変なこだわりをもっているので(笑)。落ち込んでいる暇はないんですよね。考え続けて行動し続けないと、時間なんてすぐに過ぎてあっという間に30歳になってしまうから。今できることを全力でやらないといけない。そんな考えをもっているので、割とすぐに立ち直りました。
——実はとても負けず嫌いなんですね。
白木:自分でも負けず嫌いだなと思います(笑)それには兄の影響が大きいかな……。兄は、周りの誰からも尊敬されていて、言ったことを必ずやり切る。学生時代はどこへ行っても「白木のお兄ちゃんって本当すごいよな」って言われることが多かったんです。社会人になってからも色んなコミュニティで「あの白木の弟か!兄ちゃんすごいよね」と言われるばかりで。加えて、兄はいま起業もしていて、そんな風に周りからの評価も高く、実績もきちんと出している兄の姿を学生時代からずっと見てきたので、やっぱり兄には負けたくないなと思うんです。でも、負けるわけがない!っていう気持ちも僕の中にはずっとあって原動力になっています。
挫折を経験した自分だから、できることがある。
——現在はどのような業務を行われていますか?
白木:人材紹介事業のチームリーダーとして、フロントに立ち転職支援/採用支援を行いながら、自分のチームをもって3人のマネジメントを行っています。チームの事業計画を設計したり、メンバーを指導したりですね。人材業界や営業が未経験のメンバーも多いので、「営業とは何か」「KPIとは」といった基本的なところから伝えています。
プレイヤーとしては、キャリアアドバイザーとして転職希望者の方の支援と、リクルーティングアドバイザーとして企業とのコミュニケーションの両方を行っています。とくに、現在は事業立ち上げのとき課題に感じた、企業とのコミュニケーションスキルを磨くことに力を入れています。
——いまの業務に、事業立ち上げの経験は活きていますか?
白木:確実に活きていますね。前回は挫折してしまったけれど、事業の立ち上げ方を実践で学べたのは大きかった。学んだ事業計画の立て方やマネジメント手法は、現在の業務に直接活きています。
また、立ち上げ経験を通して、僕自身の思考が変わったと思います。事業立ち上げ前はメンバーの視座だけだったのが、経営的な視座も少し持てるようになりました。事業に一度挫折した僕だからこそ、メンバーや転職希望者の方に対して伝えられること、できることがあると思っています。
—現在の仕事の面白さはどのような点でしょうか?
白木:やっぱり20代のうちにマネジメントを経験できているのは、前職と異なる点であり、楽しいですね。とくに未経験で入社してきたメンバーが成長する姿には自分も感化されています。
日々変化しているし、会話や業務の質も1日ごとに良くなっていくんです。入社月から成果を出すメンバーや、難易度の高い案件をこなしているメンバーなど、僕の期待を絶対に超えてくるんですね。そんなメンバーの成長を見るのが、本当にめちゃくちゃ嬉しくて。チームが大きくなっているのを毎日実感できるのが面白いです。
——ありがとうございます!それでは、白木さんの今後の目標を教えてください。
白木:やっぱり僕は、事業の立ち上げをやっていきたいですね。入社時から一貫して変わらない目標で、再チャレンジしたい。何かを立ち上げる、引っ張っていく経験をもっと積み上げていきたいと思っています。
転職支援を行うなかで思っているのは、僕みたいな人をどんどん増やしていきたいということ。大手企業でモヤモヤを感じている人や、何かに熱中したいと感じている人を、もっと支援していきたい、取りこぼさない組織にしたいと思っています。
あとは、僕のチームを会社で一番いいチームにしたいですね。誰からも「あのチーム勢いあるよね、いいよね」と言ってもらえるような。実績も存在感も出していきたいと思います。
——では、この先の事業成長にあたって、どんな方と一緒にこの事業を作っていきたいとお考えですか?
白木:これは、僕もいま僕のチームにいるメンバーもみんなそうなのですが、「常に自分の人生のピークを更新し続けたい人」「最高の人生を過ごしたい人」にとって、BOXは最高の環境だと思っています。
BOXは、努力をしている人にチャレンジの機会をたくさんくれるし支援してくれる場所だなと身をもって実感しています。僕が事業立ち上げを担当しているときもBOXのマネージャー層や、BOXが所属するSEVENRICH GROUP全体の経営陣から多くのフィードバックをもらえました。僕が挫折できたのも、BOXだからSEVENRICH GROUPだからだったなと、今は思います。そのため、将来的に経営や起業をしてみたいと考えている方にとって、これ以上ない良い場所だとオススメできますね。
もちろん、日々バタバタしていて目まぐるしい中ではありますが、こういったカオスな状況も一緒に楽しめるような方や、新規事業をやりたい、自分を成長させたいという向上心を持った方と一緒に働けたら嬉しいです!ぜひ、お話ししましょう!
BOXで一緒に働くメンバーを募集しています
大手企業やメガベンチャーから転職してきたメンバーも多いBOX。「自分の可能性を確かめたい」「本気で仕事に取り組みたい」と入社してきたメンバーは、入社後いろんな困難にぶつかりながらも日々成長し、結果を出しています。
BOXで一緒に働くメンバーも募集しています。成長を求める方、ビジネスに興味がある方、自分で事業を作りたい方、そのような方にとって、BOXは最高の環境だと考えています。少しでもご興味をもっていただけた方、白木と話してみたいと思っていただいた方はぜひ一度お気軽にご連絡ください!