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大手の経験を生かして、裁量を持てる。“スピード抜擢”を経験した大手人材企業出身のふたりの話

ベンチャーか、大手か――?転職活動で、そんな大きな選択に立ち止まった人は多いのではないでしょうか。

実際に、GoogleやYahoo!などの検索エンジンでは「ベンチャー 大手」というキーワードが多くの人によって入力され、さまざまな立場の人によって、手掛かりになる記事が生み出されています。

今回インタビューを行ったのは、新卒で大手人材企業に入社し、転職でBOXを選んだふたり。実際に大手とベンチャーを経験した彼らに、それぞれの業界の良いところ、伸びしろを聞きました。

石黒のキャリア(写真左)
1社目:株式会社パソナで再就職支援を担当。

海老沢のキャリア(写真右)
1社目:株式会社マイナビで人材紹介事業を担当。
2社目: 株式会社Speeeでリクルーター、採用戦略策定を担当。


「大手=安泰」の時代は終わった

――海老沢さんは新卒でマイナビに、石黒さんは新卒でパソナに入社されています。両社とも日本では知らない人はいないほどの知名度の会社ですが、どうして転職を考え始めたのでしょうか。

石黒:僕が初めて転職を考えたのは、新卒入社して半年経ったころでした。パソナに入社し、配属されたのは「再就職支援事業」。大手企業を対象に、人員削減を行う際のコンサルティングや、会社都合退職対象者の再就職の支援を行う仕事です。

入社時は、ベンチャー企業などに顧問人材を紹介する仕事を希望していました。ですが、配属枠が2人分しかなく、こぼれてしまったんですよね。人材企業に入りたいと思ったのは、成長企業や成長意欲のある若者を支援したいと思ったからでした。でも実際に自分がお手伝いしていたのは、これから経営危機が訪れる企業と40~50代の人たち。もちろん、だからこそやりがいを感じる部分もありました。ただ、自分がもともと思い描いていた仕事とは少しギャップがあって…。それが初めて転職を考えたきっかけでした。

――そこから、本格的に転職に踏み切った理由は?

石黒:大きくわけて2つあります。1つは、大手企業に入ったからと言って必ずしも皆が幸せになれるわけじゃないと気づいたこと。大手に入社すれば安定して仕事ができると思っていたのに、急に辞めさせられるんだ、って思ったんです。さらに、年間100社以上がそれをしていると知って、すごい衝撃でした。再就職支援に携わっていたことで、「大手にいても安泰じゃないんだ」って身をもって感じたんですよね。

2つめは、大手企業に共通する「若手がどんどん辞めていく」という課題を解決したいと思ったこと。せっかく新卒で大手に入ったのに、スピード感をもって成長できない、チャレンジングに仕事できない、と辞めてしまう人が多いことを、なんとかできないかと思っていました。

新卒では大多数が大手を志望して限られた席を取り合うから、優秀な人が大手に入って行くわけじゃないですか。それなのに、数年で離職してしまう。だったら、最初から新卒でベンチャー企業やスタートアップに就職したくなるような体制を作りたい。

それで、自分も次はスタートアップに、できればスタートアップ支援をしている会社に行こうと思うようになりました。

――海老沢さんは、マイナビからミドルベンチャーのSpeeeに転職していますよね。当時の転職のきっかけを教えてください。

海老沢:僕は新卒でマイナビ、一貫して人材紹介事業を担当していました。サービスとしてはBOXと同じですね。当時はRAをしていて、広告、IT、Web業界の企業を担当していました。

RAとして働き続け、徐々に大手も担当するようになりました。名だたる企業の採用・人事の支援をさせてもらっていたんですね。そんなときに出会ったのが、前職のSpeee。人事も採用もレベルが高くて、この出会いが、新たな価値観を形成するきっかけとなりました。

特に衝撃を受けたのは、すべてがデータドリブンだったこと。設立から今までの候補者や入社後のメンバーのデータを蓄積していて、「候補者」が「入社者」に切り替わった瞬間から、5年後、10年後を想像して一緒にキャリアを作っていくんです。それが、事業責任者を形成しているのだとわかった。事業を作るためには、それを作る人が必要、つまり価値の源泉は人なんだと気づき、チャレンジャーをご支援できるSpeeeに転職を決めました。

――それからなぜBOXへ?

海老沢:Speeeに入社してからは、リクルーターと採用戦略の2つの業務を担当していました。リクルーターとしての仕事はすぐに軌道に乗ったのですが、採用戦略は躓きの連続でした。というのも、早い段階から「一事業会社の採用戦略をやりたいわけではないのかもしれない」と気づいてしまって……。

Speeeは上場もしていて事業経営力が象徴的な会社で、採用戦略もある程度固まっているフェーズの組織でした。本当のスタートアップはゼロイチでの採用戦略を作らなければいけない。そう考えたときに、自分はシードフェーズの採用戦略に関わるべきなのではと思うようになりました。それで、スタートアップ支援ができる会社を探し始めました。

競合が集まって情報交換をする、“イカれた”交流会に衝撃を受けた

――BOXにどんなことを期待して入社したのでしょうか。

海老沢:個人のキャリアを考えたときに、大切にすべきキーワードは「主体性」「自発性」だなと思っていました。BOXはボードメンバーと距離が近いし、グループ内に40近い事業があって、意思決定者がその辺にごろごろいる。そういう組織体だからこそ、採用の意思決定にバリューを発揮できると思ったんですよね。

さらに、自分がスタートアップの内側にいるからこそ、候補者にも、企業にも本質的な提案ができると考えました。

石黒:正直僕は「期待」までは考えていなかったんですけど、クライアント企業との関係値がいい意味で異常なのには惹かれたかな。BOXは自社のオフィスにクライアントを呼んだり、経営層と直接話したり、「なんだこの入り込み方は」と思いました。

印象的だったのが、「人事交流会」。採用に関する話って本来すごくセンシティブなのに、ド競合が集まって情報交換するって“イカれてる”な~と思って(笑)。

海老沢:僕はそのときSpeeeの人事として参加したんだけど、あれは正直イカれてる(笑)。今のクライアント企業の人事の方とも、そのときに初めて話したんだよね。

石黒:あれって、BOXとしてちゃんと各社に価値提供できているからこそ実現しているんですよね。これだけクライアントに入り込んでいるなら、人材紹介以外でもさまざまな形でご支援ができると感じました。スタートアップを元気にさせたい、いつかは採用コンサルや組織コンサルとしてこういう企業に貢献したい!と思って、BOXに入ることを決めました。

スピードと裁量。BOXの持つ、大手にはない魅力

――海老沢さんは入社から1ヶ月半でマネージャーへ、石黒さんは8ヶ月でマネージャーに昇進していますよね。率直に、どう思いましたか?

海老沢:僕はHRの経験が長かったからというのもあると思いますが、それでも1ヶ月半での昇進は想像以上のスピードでした。本当に、「任せてくれた」って感じがします。

石黒:代表の角田をはじめ、ボードメンバーが口だけじゃないんですよ。「成果出すやつはすぐ上に行ける」って入社前にも言われていたけど嘘じゃなかったし、伝えているWillに対して、すごく力を貸してくれるし一緒にかなえようとしてくれるんですよね。

海老沢:本当にそうだよね。大手にいたときは代表と会ったことすらないけど、角田はいつもオフィスですぐそばにいるし、僕ら一人ひとりのWillをちゃんと言えるんですよ。「こいつは将来これをしたくて、そのために今これを頑張ってるんだよ」って。

石黒:そうそう。大きな組織の場合は、直属の上司も自分ののWillを知らない、というのはよくある話だと思います。一方でBOXはそれを知ってくれるし、そのためのとんでもない抜擢みたいなものもある。すごい組織だなと思います。

――とんでもない抜擢?

石黒:大手にいたときは、昇進できるまでの在籍年数みたいなものが決められていたんですよ。早くて4年とかだったかな。だから、僕が8ヶ月で「組織持てば?」と言われたのもすごい抜擢だったと思います。それに加えて、僕は今までなかった「カルチャーリード」という、組織の文化を醸成する役割ももらいました。

海老沢:僕の場合は、そのほかに入社前に角田と話していた「人材Div.」(人材企業への転職支援をする事業部)の立ち上げも実現しています。

若手の候補者や、これまでにスタートアップ経験がなかった方だと、スタートアップへの就職が叶わないこともあります。これまでのBOXはスタートアップ以外の企業との関係性は深くなかったのですが、元人事としての人脈が多い僕がパイプになってスタートアップ企業以外の会社とも関係性を構築し、スタートアップに入社できなかった候補者さんを支援できるようになりました。今はその事業部のマネージャーを石黒が担当していますが、入社前から話していたことを実現できたのは、すごい手ごたえがありました。

石黒:正直、「とんでもない抜擢」をされたからこその大変さもものすごくあります。でも、どんな状況でも自分で試行錯誤することを推奨されている環境は、ものすごく貴重だなと。

海老沢:そうそう。もちろんボードメンバーの合意はもらうけど、基本的に戦い方は自由。勝てればいい。成長するための痛みも多いですが、このカオスこそが、僕のほしかったものだなと実感しています。

大手経験を生かして、BOXをより強く大きな組織へ

――大手を経験している良さを感じることはありますか?

海老沢:もちろんあります。大企業の良いところは、歴史的な型や作法があるところ。やり方が決まっていて、レポートラインもしっかり引かれているから、「ノウハウ」がしっかりと身に付きます。僕が何もわからないところからここまで来られたのだって、最初に育ててくれた上司や先輩たちがいたからです。

石黒:前職の方が圧倒的に優れているのは、HRに関する知見や知識です。市場の動向に関する情報をたくさん持っていたし、組織開発の文脈での施策の実績もありました。一方BOXはスタートアップへの解像度がとても高く、企業との距離の近さというアドバンテージもあります。

だから、BOXのようにクライアントと関わり、「採用」という入り口を抜けた先に、大手企業のような知見を生かした組織コンサルがあるといいのかなと思っています。その組織コンサルを、いつか僕がやりたいとも思いますね。

BOXって、大手とスタートアップのいいとこどりができている組織だと思うんです。僕らみたいな大手出身者がいるから、大手の良いところを真似て型が作れるし、組織自体は若いから、入って早期に結果が出せたり、サプライズオファーがあったりする。その掛け算ができたらいいのかなと。

――最後に、大手でくすぶっている人に向けてのメッセージをお願いします。

海老沢:僕は大手で働いていたとき、「看板に人が来る」状態になっていました。マイナビという自社の看板もそうだし、クライアントの名前で募集が集まってしまう。結果的に、たいした努力をしなくなってしまっていました。

7割の力でできるゲームって、面白くないじゃないですか。楽だけど、自分の介在価値が見いだせない。だったら、難易度が高いマーケットに対して難しいことをやっていく方がいいように思います。大手の看板も、一生あるわけではありません。いつか看板がなくなったときに不安なく歩んでいけるようにするためには、今からハードモードのゲームにチャレンジしておくことが重要だと思います。

石黒:僕は、前職の再就職支援が強烈な原体験になっています。自分でキャリアを作らないとまずい、という感覚を強く持っています。BOXに来れば、自分自身もキャリアを築くことができるし、大切な人のキャリアやチャレンジを支援できる。大変なことも多いですが、その分自分に自信もつきます。もし大手でのくすぶりを感じているなら、今この瞬間からスタートアップへの転職を視野に入れてみてほしいです。

BOXで一緒に働くメンバーを募集しています

大手企業やメガベンチャーから転職してきたメンバーも多いBOX。「自分の可能性を確かめたい」「本気で仕事に取り組みたい」と入社してきたメンバーは、入社後いろんな困難にぶつかりながらも日々成長し、結果を出しています。

BOXは、そのような多様なバックグラウンドを持つメンバーが、転職希望者の方の将来に関わる責任をもって、全力で支援します。転職を検討している求職者の方は、ぜひご連絡ください。

またBOXで一緒に働くメンバーも募集しています。成長を求める方、ビジネスに興味がある方、自分で事業を作りたい方、そのような方にとって、BOXは最高の環境だと考えています。少しでも興味がある方はぜひ一度お問い合わせください。


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