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「日曜がつらい」問題に、転職で終止符を。メガバンクから転職した当時の心中とは

「転職のことを相談できるのは、転職経験者かその道のプロしかいない」

新卒入社したメガバンクで4年半働いていた溪 晃太朗さんが、転職するか迷っている中で選んだ相談相手は転職エージェントでした。

溪さんのエージェントを担当したBOXの平野は、溪さんと同じ銀行、同じ支店、そして同期入行組。平野は一足先に転職活動をし、エージェントの道を選んでいました。平野に相談した結果、溪さんは、自分が本当にやりたいことに取り組める環境を手にします。

今回のnoteは、候補者×エージェントによるクロストーク。溪さんと平野に、転職活動の様子を振り返っていただきました。

溪 晃太朗(たに こうたろう)
慶應義塾大学卒業後、メガバンクに4年半勤務し、主に法人向け融資営業を経験後、2023年、SEVENRICH Accounting融資事業部へジョイン。現在は金融機関とクライアントを繋ぎ融資調達をサポートする業務に従事。写真左。

平野 優(ひらの ゆう)
法政大学卒業後、新卒でメガバンクに就職し、融資提案や事業承継案件など法人営業に従事する。その後、SEVENRICH GROUPに転職。現在は採用支援事業部にて、単なる目先の転職支援ではなく、将来在りたい姿から逆算し中長期的なキャリア形成に伴走する。写真右。


昔からお客さん本位で、熱心な銀行員

——溪さんは前職でメガバンクに勤めていましたが、なぜ銀行に?

溪:主な志望理由としては、幅広い業種の顧客に対して、金融という経済の基盤となる分野でサポートできるということで、銀行員を志しました。新卒で入社後、最初は新潟の支店で3年、次に都内の支店で1年半法人営業をしていました。

——幅広い業種のお客さんと関わることはできましたか。

溪:はい。年商数十、数百億円規模の商社や、医療・福祉分野のベンチャー企業などを担当し、資金調達のサポートに加え、自社グループの商材(証券、カード、リース、不動産など)を紹介するなど、さまざまな面からソリューションを提案していました。

平野:僕と溪は同じ支店の同期で公私ともに仲が良く、よく話していました。溪はお客さん本位な銀行員だったと思います。

たとえば担当している酒造メーカーさんの商品を理解するために、まずは自分が消費者側を体験してから、お客さんと話を進めるのは当たり前。「買いすぎて給料が…」と話していたくらい、熱心に顧客と向き合っていたと思います。

理想と現実が乖離していき日曜日がつらい

——就活時点で考えていた、やりたかったことは達成できていたんですね。その後転職に至りますが、何か気持ちの変化があったのでしょうか。

溪:幅広い業種、さまざまな規模の顧客と関わることができましたが、特に自分が力になりたいと感じたのは、スタートアップやベンチャー企業の方々でした。

まだ世に知られていない新しい技術を持っていて、それを全国に広めていきたい。規模拡大のために融資を必要としていて、熱意を持った経営者の方が多く、ぜひ応援したいという気持ちが強くなっていって。これは就活時代にはなかった、新しい発見でした。

ただ僕が所属していた部署としては、創業間もない企業や、財政が厳しい企業に対する支援は消極的でした。部全体の営業目標がある中で、ある程度の額を融資できる企業であり、返済の目処が立ちやすい企業に注力すべき。中小企業を支えるのは、メガバンクの役割ではないという判断で、おそらく稟議が下りづらかったんです。

確かにメガバンクとして営業している以上、それは正しい判断ではあるのですが、困っている人を積極的に助けることはできません。僕が力になりたいと思っている企業さんに対して時間をかけることを、あまり励行されない環境でした。それで、自分がやりたいことと会社が望んでいることに、かなり乖離があるんじゃないかと悩むようになりました。

——2022年ごろから、メガバンクもベンチャー企業に対する融資を積極化するようになりました。そういった部署で働く選択肢はなかったのでしょうか?

溪:そうですね、ベンチャー企業支援に注力できる部署もあったのですが、簡単に異動はできません。このまま働き続けたとして、希望の部署に異動できるのはいつになるかわからない。出世コースに乗れる自信はないし、仮に出向したとして新しい場所でうまくやっていけるか心配で。

自分の将来はどうなるんだろうと考えていると、次第に日曜日がつらくなってきました。考え込んじゃうときは、金曜日の夜から「また月曜日が来る」となってしまって。今の状態は健全じゃないと思い、転職を考えるようになったんです。

転職のことなら、転職経験者に相談しよう

——転職を考えるようになって、どんなことから始めましたか?

溪:そもそも、転職するかどうかを迷っていたので、まずはいろんな人の話を聞いてみようと思いました。

ただ、転職を相談するのに、経験したことがない人の話を聞いても良い意見は得られないと思ったので、身近な同僚には相談できない。なので、転職経験のある友人やプロのエージェントに話を聞いてみようと思ったんです。そのうちの1人が、同じメガバンクから転職を経験していた平野でした。

平野:僕が離職を決めた社会人4年目くらいに、溪からは「このまま銀行にいるのはどうなのかな」と相談を受けていて、友人として定期的に連絡を取っていました。僕がBOXでエージェントになってからも、溪はかなり悩んでいたようだったので、今度は友人としてだけでなくエージェントとしても話を聞くようになって。

溪:そこから平野と本格的に転職活動をするようになりました。

——平野とはどんなやり取りを?

溪:「どこで働きたいのか自分でもイメージが湧かない」「転職したい気持ちはあるけど、メガバンクに属していること、今の給与や福利厚生などを手放すのには抵抗がある」と、転職を迷っていることを正直に話しました。

平野:やはり溪は「将来どうありたいか」について悩んでいたため、とにかく溪が将来幸せになってもらうことを目的に話を進めていきました。なので、僕が提案した企業の選考に必ずしも進む必要はなかった。もちろん「ほかのエージェントの話を聞いちゃダメだよ」と言うこともありません。

溪:ほかのエージェントにも企業を紹介されましたが、平野の場合はガツガツ転職先を紹介することはなく、まずは僕がやりたいと思うことをどんどん引き出してくれて。その上で、こんな企業はどうかな、というアプローチだったので納得感があり、自分の中にすっと入ってきました。

現状と理想が近づく環境へ

——2023年10月から溪さんはSEVENRICH Accounting(SRA)の融資事業部で働き始めました。転職の決め手になったのは何だったのでしょう?

溪:平野から紹介されたのは、資金調達コンサルティングを行なっている、2022年に立ち上がったばかりの事業部でした。メガバンクとは対照的な組織規模でしたが、SRAを知ってからは「ここで働きたい」と思うようになり、自分の悩みが解消されたんです。

スタートアップやベンチャー企業と、金融機関の関係を構築し、融資を成功させる事業部。銀行の融資審査のロジックや銀行内の承認フローが分かる、僕にピッタリの仕事で、ここでなら困っている方々にきちんと向き合える。平野からの紹介や、事業部責任者である稲葉さんとの面談を通じて働くイメージが湧き、SRAへ転職しました。

▼溪さんと稲葉さんが対談したnote

実際に働き始めて2ヵ月が経ちましたが、僕が思い描いていた通り、金融機関との向き合い方に困っているベンチャー企業の力になれています。

——最後に、転職を検討されている方へメッセージをお願いします。

平野:転職をするかどうか判断軸のひとつとして、僕が求職者の方によく問いかけるのは「会社が目指しているポイントやスピード感は、今の自分に合っているのか」「自分の人生のピークを更新できているか」です。自分の胸に手を当てて違和感があれば、転職という選択肢を考えても良いかもしれません。

もちろん、必ずしも転職が正解の選択とは限りませんが、外の世界で生き生きと働いている溪を見ていると、今の環境が適しているのだと感じています。

溪:SRAに転職してからは、日曜日の夜も月曜日の朝もつらいと感じることはなく、「仕事とはそういうものだ」と考えていた自分にとっては信じられなくて。

でも今思えば、仕事のことを考えて気分が沈むというのは、その環境と自分が合っていない兆候だったのかなと感じています。もし同じような人がいれば、誰かに相談してみるのがおすすめです。


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私たちBOXが大切にしているのは、転職エージェントと求職者という関係性ではなく、人と人で「パートナー」として転職をサポートすること。

あなたが納得感をもってキャリアを選択できるよう、私たちは全力で支援します。転職を検討している方、実現したい理想の将来がある方、キャリアに悩んでいる方は、ぜひ一度お話ししましょう。お手伝いできることがあるかもしれません。