大手人材企業からBOXへ。変化を求めて自ら辿り着いたBOXで手に入れたもの
近年、大手企業出身の方の転職先としてベンチャー・スタートアップが候補に挙がることが増えてきました。BOXにも、大手企業を退職して参画してくれた仲間が複数います。
今回紹介するのは、大手人材企業出身の3名。“人材系企業と言えば”とも言える知名度の高い企業から転職してきた彼らは「BOXのサイズ、フェーズだからこその良さがある」と口をそろえます。今回は、彼らが大手企業を飛び出し、スタートアップに飛び込んできた理由を聞いてみました。
ネームバリューにこだわり、大手人材企業へ
――3人には「大手人材企業出身」という共通点があります。まずは、どうして前職で人材企業を選んだのか教えてください。
高松:僕は新卒でネオキャリアに入社しました。きっかけは、自分自身が就活に迷ってしまったこと。新卒の就活を周りより早く始めたんですが、いろんな情報を取りに行っていたせいかいろんな考えが巡ってしまって自分のやりたいこと、行きたい会社をうまくまとめられなかったんです。
そんなときにネオキャリアの人事の人と出会い、その人が棚卸を手伝ってくれたおかげで言語化できるようになって、「自分もこういう人になりたい」と思うようになりました。新卒支援に興味を持ちネオキャリアで内定を承諾し、そのまま長期インターンを打診され、新卒採用部内でインターンを開始しました。
――インターンから人材業界でのキャリアがスタートしていたんですね。
高松:そうですね。大学卒業後はそのままネオキャリアに就職し、1年目は「就職エージェント事業部」と呼ばれる、新卒向けにエージェント業を行っている事業部に配属になりました。
――寺田さんは、どうして人材業界へ?
寺田:僕は新卒就活でネームバリューのある会社ばかり受けていました。わかりやすくいうと、いろんな業界のナンバーワン・ツーばかり。結局新卒ではどこにも内定がもらえず、就職浪人が決まりました。
もう1年就職をするとなったときに、改めて自分は何がしたいんだろうって真剣に考えて。人の相談に乗ったり、誰かをサポートしたりするのが好きだなと気づいたので、人/企業の意思決定をサポートしたいと考え、コンサル業界を志望するようになりました。15人くらいOB訪問をした末にアビームコンサルティングだけを受けて内定をもらいました。
アビームではITコンサル、エンジニアに近い仕事をしていたんですが、コロナ禍でフルリモートだったのもあって、手触り感がないなと感じていて。それで初めて転職エージェントに相談したら、人材業界を提案されたんですよね。
人の相談に乗るのが好き、サポートするのが好きだったら自分は人材企業に向いているんじゃないかと思って飛び込んだのがパーソルでした。
橋爪:僕は大学卒業後に「NHK文化センター」というカルチャーセンターに就職しました。教室運営や講座の企画を担当していたんですが、コロナをきっかけにどんどんお客さんが辞めていってしまったんですよね。コロナが怖いから、という人ももちろん居ましたが、大半の理由は「自分のパートがなくなったから」「旦那さんの仕事がうまくいかなくなったから」。
元々新卒就活時代は「なるべく多くの人が人生を後悔しないで終えてほしい」という軸を持って企業選びをしており、その中でも趣味って人生を豊かにする素晴らしいもので、それを提供できる自分の仕事も大好きだったんですが、働いてお金を稼いで、生活の基盤ができたうえで趣味や習い事を楽しめるのだと痛感して。それをきっかけに、人の生活基盤に良い影響を与えられる人材の領域に興味を持ちました。
橋爪:ただ、当時はエージェントになりたいとは思っていなくて。というのも、大切な友人が転職活動をするときにエージェントを頼ったら、「あなたが就けるのはこういう職種しかないです」って求人票だけをどんどん渡されるのを目の当たりにしたんですよね。
プロだったら、「のちのちこうなりたいなら今はこれを頑張りましょう」「その次にこんなキャリアを詰みましょう」って提案すべきだと思ったし、それができるからこそエージェントのいる価値があるじゃないですか。ただ求人を横流しするだけの姿勢に疑問を持って、人材業界のなかでもエージェントではなく求人広告の営業を選びました。
自分を変えたい、一人ひとりにきちんと向き合いたい…。大手からBOXへやってきたワケ
――大手人材会社に入ったのち、3人とも数年で離職してBOXに入っていますよね。転職を考えたきっかけは?
橋爪:僕が担当していた求人広告の営業は、テレアポして、商談して、クロージングする、いわゆる新規開拓の営業でした。クライアント企業に向き合って仕事をしていく中で、「一番お金を払ってくれるのは人材が定着しない企業だ」と気づいたんですよね。
極端な話、労働環境や条件が悪くてなかなか定着しない企業ほど、求人広告が必要になる。僕らは、本当は環境の悪い会社なのに、広告でその会社を良く見せることを考えなければならなくて。それって本質的なのかなと思うようになりました。
そうじゃなくて、「一人ひとりがどういうキャリアを作っていくか」に触れたいと思って、BOXへの転職を決めました。
寺田:きっかけを端的に言うと、「機械的なマッチング」に違和感があったからですかね。たとえば自分が「候補者」としてエージェントを使っていたときは、エージェントが僕にマッチしていそうなところを10社くらい紹介してくれて、自分に合っているなと感じられたから全部受けました。
でも、パーソルでやっていたのは「面」での営業で、機械的に30~50社紹介したなかで、候補者自身に行きたいところを選んでもらうスタイルでした。それに「あれ?これでいいんだっけ?」段々と違和感を抱くようになって。
そんなタイミングで、知り合いだった海老沢にBOXを紹介してもらいました。ただ、もともと使っていたエージェントからも家族からも上司からも大反対をされました(笑)。「人材で転職するのはまだ早い。パーソルで成果を出してるわけじゃないのに」って。でも、自分を変えたかったんです。
高松:「変えたい」って?
寺田:二つあって。一つは、これまでは誰かの判断軸とか「ネームバリューがあるから」とかそういう理由で選択をしてきたけれど、自分がいたいところ、本当にやりたいことがある場所に行きたかった。
あとは、全力で仕事をしてみたかったんだよね。アビームやパーソルのとき、実は全力で仕事していたかと聞かれるとそうじゃなくて。フルリモートだったから上がり時間も早かったし、要領よくやるべき仕事だけをやっているって感じで…。そういう自分を変えたいなって、本気で思いました。
――高松さんの転職のきっかけは?
高松:僕はネオキャリアの後に生命保険会社に転職しました。保険の営業って、まずは身近な人におすすめしていくので、僕が話をする相手の多くは20代前半。お金の大切さはわかっていても、若手の少ない給料でリスクマネジメントに使うお金なんて正直ないんですよね。今の収入を上げられるお手伝いができたら最高だと思うようになって、人材業界への出戻りを考えるようになりました。それで、エージェント100人に会ったんです。
寺田:え?100人!?
高松:そうそう(笑)。今思えば迷惑な話だけど、来るスカウトにはすべて返信して、とりあえず1回会ってみた。そのときに「エージェントって頼りにならないな」って思っちゃって。たまたまかもしれないけど、ちゃんと話を聞いてくれない、前提の認識合わせをしてくれない、そんな人ばっかりで、僕がエージェントになったほうが絶対マシな仕事ができるって思ったんです。
100人目に会ったのが、今の上司の長山さん。それから新しいエージェントに会うのをやめて、BOXに入ることを決めました。
愛をもって候補者に向き合える。大手企業とBOXの違い
――実際にBOXで働いてみて、大手と違った良さはありますか?
高松:僕が感じているBOXの良さは、CA / RA両面できるところです。1社目でRAをしていたときは、自分が直接企業からもらった情報を候補者ではなくCAに渡していたので、どうしても精度が下がってしまう感覚がありました。今は自分で企業からもらった情報を候補者に伝えられるので、本当の意味で企業の良さを伝えられている感覚があります。
あとは、大手企業だと「〇回の面談で決めなきゃいけない」ってしばりがあったりもして。空いている時間にどんどん候補者との面談が組まれたりもするので、自由度が低かったんです。BOXはそこに対しての制限がないので、かけたいだけ時間をかけられる、思いっきり候補者さんと向き合えるので、すごくいいと思っています。
寺田:僕は前職でCAだったから、RAの機会も当たり前にもらえるのはいいなと思いますね。
それから、上昇志向が強いメンバーが多い環境も好きです。大手に比べてBOXは「がつがつ成果上げるぞ」「自分も周りも高めていくぞ」っていう気概があるし、実績を上げれば役職もどんどん上に上がっていく。僕をBOXに誘ってくれた海老沢は入社して2ヶ月でマネージャーに抜擢されているし、頑張っただけ結果になる環境が好きですね。
――候補者とのコミュニケーションにも変化がありましたか?
寺田:前提、前職のパーソルとBOXには保有している求人数に大きな差があって。BOXの求人が1000にも満たないのに対して、パーソルは10万件もの求人を持っていました。だから、多くの場合、たくさんの求人を渡せば、何かしらは「ここいいな」と思ってもらえました。今振り返ると僕も、高松や橋爪が言う「頼りにならないエージェント」だったのかな…。
でもBOXに来てからは、候補者の価値観や思考性を深く知ったうえで、それに合わせた求人を紹介するようになりました。
もちろん時間もかかるし、求人数が圧倒的に多いわけではないから、思考性にマッチする求人を見つけ出す難しさもあります。それでもBOXは、相手のためになる仕事だと感じるし、一つひとつの案件の重みが全然違う。目の前の候補者のためにできることはないかなって必死で探して行動していくなんて、前の仕事ではなかったです。
――橋爪さんは、大手とBOXの違いをどこに感じていますか?
橋爪:愛が強いところかなあ(笑)。メンバー同士もそうなんですが、BOXは候補者に対しても愛があって。
たとえば会社によっては、候補者の希望を聞いて「マーケティングをやりたいならこの会社がおすすめですよ」って求人を出すと思うんです。でも候補者の話を聞いて「これは“べき”にとらわれてるな」とか、「本心じゃないかも」と小さな違和感を抱いたとき、BOXでは「本当にそれをやりたいんですか?」「本心でそう思っていますか?」みたいにストレートにフィードバックするんですよね。
それってすごく価値がある。だって、気づきを与えるのがエージェントの仕事だと思うから。候補者に幸せになってもらったうえで自分も幸せになりたいし、幸せをみんなに分けたい。そういう思考はBOXならではだし、利益追求型の大手企業とは違う部分かなと思います。
自分の殻を破りたいならBOXへ
――最後に、大手企業からベンチャーへの転職を考えている人へメッセージをお願いします。
寺田:僕は大手に入って、正直2社ともくすぶっていたんですよね。前に出る勇気とか、自信のなさもあったし、ネームバリューで大手を選んだものの自分自身に力がついていく感じがしなくて前に進めなかったのかなと、今は思います。
でも結局、自信をつけるためには自分のcanの範囲を出て、新しい場所に足を踏み入れなくちゃいけなくて。そのためには「失敗を歓迎される環境」「打席の多い環境」に行く必要があると思っています。大手で苦しんだり、この仕事は自分じゃなくてもできるなとモヤモヤしていたりしたら、ぜひBOXに来て自分の殻を破ってみてほしいですね。
高松:大手に入ったら5~6年でたくさん後輩もできて、チームを持ったりして、変なプライドが生まれてしまうんじゃないかなと思います。もちろん良いプライドは持ってもいいんですが、それが悪いプライドだと新しい挑戦に足がすくんでしまう。
一歩先へ行きたいのなら、もう一度「プライドを持たずに挑戦していた期間」を思い出した方がいいと僕は思っています。うちに来れば自然と、そのころに戻れるはず。大手でくすぶっている人は、BOXチャレンジしてみてほしいですね。
橋爪:自分の本当に気持ちに耳を傾けて、本心や思いを後回しにしないであげて、と伝えたいですね。
人材業界にいる人って、人が好きな人が多いと思うんです。でも、大きな企業で数字に追われていると段々それが麻痺してしまって、目の前の人を幸せにしたいって気持ちが見えなくなってしまうのかなって…。
定年退職するときに「やっぱりあぁすればよかった」って後悔してほしくないんです。若いうちに自分で気づいて変えないといけない。だから、今のモヤモヤや違和感をそのままにしないで、今この記事を読んだときから、次のステップを考えてほしいなと思います。
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BOXは、一緒に働くメンバーを募集しています
大手企業やメガベンチャーから転職してきたメンバーも多いBOX。「自分の可能性を確かめたい」「本気で仕事に取り組みたい」と入社してきたメンバーは、入社後いろんな困難にぶつかりながらも日々成長し、結果を出しています。
BOXは、そのような多様なバックグラウンドを持つメンバーが、転職希望者の方の将来に関わる責任をもって、全力で支援します。転職を検討している求職者の方は、ぜひご連絡ください。
またBOXで一緒に働くメンバーも募集しています。成長を求める方、ビジネスに興味がある方、自分で事業を作りたい方、そのような方にとって、BOXは最高の環境だと考えています。少しでも興味がある方はぜひ一度お問い合わせください。