山崎製パンから人材業界へ|「家族に誇れるサービス」で、新しいエージェントの常識を作りたい
2020年に立ち上がった、SEVENRICH GROUPの転職エージェント。今年度から、株式会社BOXとして独立いたしました。
現在、IT業界のスタートアップ・ベンチャーの求人を中心に、人生に最大限寄り添う転職支援を得意とするBOXでは、大手企業から転職してきたメンバーも所属しています。
今回は、新卒で山崎製パンに就職し、その後人材エージェントに転職した異色キャリアを歩む日笠さんにインタビューを行いました。
新卒を中心にエージェントをしていた前職から、BOXで中途市場へと挑戦の場を変えた日笠さん。「今までのエージェントとしての当たり前が、全部崩れる会社です笑」と話します。
これまでどのようなキャリアを歩み、なぜBOXに入社を決めたのでしょうか。大企業でキャリアを描くことに疑問を抱いた話や、BOXならではのエージェントの特徴について話を聞きました。
ーー本日はよろしくお願いします!自己紹介をお願いします。
日笠友貴です。2022年9月にBOXに中途採用メインのCAとしてジョインしました。
大学卒業後は、2年間山崎製パン株式会社にて営業職に従事していました。その後、人事やエージェント業に興味が湧き、前職である株式会社ジールコミュニケーションズへ入社しました。CAとして通算700名以上の学生の就活サポートを行い経験を積み今に至ります。本日はよろしくお願いします!
大企業の絶望と、そこから見えたキャリアの軸
ーー新卒は、山崎製パン株式会社だったんですね。入社した理由は何ですか?
純粋に食べ物が好きだからです。笑
あとは、新卒あるあるなのかもしれないのですが、親を安心させてあげたいという気持ちが強かったですね。父親が国家公務員ということもあり、世間的に厳しい家庭で育ったんですよ。長男も次男も大企業に就職していく中で、僕も安定的で潰れないところに入らないといけないと感じていました。
特に父からは進路のことは何も言われていなかったのですが、安心させたかったんですよね。
山崎製パン株式会社は食品単体で一兆円規模で、一生安泰な企業。絶対に潰れることはないと思って選びました。
ーーそこから2年で転職ってびっくりです。どんな経緯で転職したんですか?
入社当初は、まさか自分が転職するなんて思ってもいませんでしたね笑
これまでの人生、部活やバイトも長く続けるのが得意だったので一生いようと思っていました。
新卒のときはやりたいことも特になかったので、将来性とか年収を中心に見ていたんです。実際、40歳になったら給与は1000万円ほどもらえるので、お金さえあればいいと思っていました。
でも入ってみたら、思ったよりも年功序列の世界で、自分には合いませんでした。仕事のやる気はとてもあったのですが、頑張っても評価されない環境がつまらないと感じたんです。
例えば、新卒2年目の時に全国規模で行われる営業の対抗戦に出場した時のことです。かなり頑張った結果、全国1300人中30位まで登り詰めることができました。でも、先輩の反応は冷めていて、優秀な成績を残しても仕事内容も待遇も一切変わらなかったんです。
実績も評価もされず、ただ時間がすぎていくのを待つだけ。「頑張っても報われないなら、やる意味あるの?」と仕事にやりがいを見出せなくなってしまったんです。
そこで改めて考えてみると、営業を通じて人と話すことは好きだと気づきました。
もっと多くの人に向き合って関わっていきたい。こうして色々と調べた結果人事に興味を持ったんです。安直ですが、常に多くの人と話して、向き合っていく仕事は楽しそうだと感じました。
人事をやってみたい。でも大企業で人事の職につくのは、時間がかかりすぎる。かといって営業しかやっていない僕は、いきなり人事にはなれないだろう。そう考えて、まずは人事にも通じる人材業界に挑戦しようと思いました。
振り返ると、新卒時には分からなかったのですが、やりたいことが見つかった瞬間でもありましたね。「自分が頑張った分評価される環境」で「人と関わる仕事」に就きたいと軸ができたんです。
そこで、給料よりもやりたいことを優先したい気持ちが強くなり、思い切って転職を決意しました。一生大企業にいると思ったのに、何が起きるか分かりませんね笑
「パン」を扱うのか「人」を扱うのかって全然違う
ーーそこから二社目のジールコミュニケーションズに行き着くんですね。
はい。ただ、エージェントは胡散臭いと思っていて、あまり良い見え方はしていませんでした。でもたまたま知り合ったエージェントの方が良い人で、人材領域の面白さやエージェントのやりがいを教えてくれました。
そして評価制度にも惹かれました。頑張ったら、頑張った分だけ評価される。少なくとも新卒の企業にはない新しさにワクワクしました。
ーー実際に入ってみてどうでしたか?
エージェント、面白いじゃん!と転職して良かったです。
同じ営業でも「パン」を扱うのか「人」を扱うのかって全然違うじゃないですか。俺が何と言っても、パンは反応しないし、文句も言わない。ましてや大手の看板があるから売れていたんですから。
でも人は、気持ちがあるし予想外の反応が返ってくるし、最後までどうなるか分からない。
新卒のエージェントを担当していたのですが、内定承諾しても揺らいでしまう人もいるじゃないですか。最後まで納得できるように意思決定してもらうのが重要なんですよね。
だからこそ難しいし、やりがいも感じることができました。なにより、就活の入口から出口まで支援するので、仕事の全体像がみれたのがよかったです。
ーーそこからBOXに入社した経緯を教えてください!
ある程度実績が残せるようになったタイミングで、中途領域での転職支援に挑戦したい!と感じ、自身のキャリアを改めて考え直したことがきっかけです。
山崎製パンからジールコミュニケーションズへの転職活動をした際に、エージェントの存在意義の大きさを感じていました。自分にはない価値観や観点でキャリアを導いてくれ、私の人生上で間違いなくターニングポイントだったと思っています。
「自分もそんなエージェントになりたい」「あの時の自分と同様に、キャリアで悩む人たちを助けたい」という想いから、中途領域のエージェントになりたいと考えるようになりました。
そのタイミングで代表角田から「BOXに来ないか」とお声がかかり、入社に至ります。
角田とは高校の先輩・後輩の間柄で、部活でお世話になっていたこともあり、卒業してからも定期的に連絡を取り合う仲でした。
信頼できる人の元で、自分のやりたいことが叶えられる。このチャンスは逃したらいけないと、迷う理由もなくBOXに入ることを決めました。
自分の家族に関して行うようなサービスを提供する
ーーBOXでのエージェント業は前職と比較してどうですか?
新卒は、やりたいと思った欲求に対して素直で、理想を追い求める考え方の人が多いのですが、中途だと現在地と理想のギャップを埋める考え方で現実的になっています。
スキルや経験に関係なくキャリア選択をしていく新卒支援に対して、中途領域は一定の出来ることや経験を踏まえたキャリア選択を支援していくので、より理想を実現する選択に対して解像度高く向き合えている実感があります。
またBOXにきてから「目の前の人を幸せにし続ける」という思考が磨かれたのがよかったです。これはセブンリッチグループの根幹にある思想でもあるのですが、メンバー全員が体現し続けています。
そして「自分の家族に対しても行えるサービスを提供すること」は、よく代表からも言われています。例えば、弟がいるとしてその弟に無理矢理転職の時期を早めたりしますか?相手のことを考えていたら、目先の利益なんて考えずにサポートをできると思うんです。
言葉一つ一つをとっても、「候補者に言うけど、弟に言わないのは違うよね。」という矛盾は作らないように意識しています。
だからこそ、候補者の方とお話しする回数も圧倒的に多いです。本来、やりたいことを整理していったら時間が足りないはずなんです。実際に僕は、一人当たり10回を超える回数で面談をしています。
BOXとしては効率の良さよりも本質的なパートナーであることを目指しています。
ーーBOXで働くことの魅力は何ですか?
今までの「エージェントとしての当たり前」が、全部崩れる会社です笑
サポートの濃さも違うし携わり方も違う。紹介の上限もないですし、人材会社都合のノルマもありません。だからこそ、本当に候補者・企業から求められる新しい人材支援のカタチを作り上げる感覚があります。紹介会社よりパートナーの方が適切ですね!
業界を変えたいと本気で思っているので、日々やりがいをもって働けています。
ーーBOXに興味持ってる方へ、一言お願いします!
最近は、伴走するエージェントが多くなっていると思うのですが、伴走って上から目線じゃん?って感じる方にきてほしいですね。少なくとも僕は、「伴走って本当かよ」って思うんです。伴走って個人的には、上から目線って感じがするんですよね。
相談できる親戚のお兄ちゃんぐらいがいい。家族におすすめできるようなエージェントでいたいです。そんな誇れるエージェント集団をつくっていきたい。
ぜひ、今くすぶっているエージェントの方。業界をアップデートする世界を共につくっていきましょう。BOXでお待ちしてます!
日笠さん、ありがとうございました!