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【ステップ④】内定数に差が出る応募先企業の選定と面接対策のやり方

転職活動には、大きく分けて①転職の検討、②転職活動の準備、③書類作成、④応募・面接、⑤内定・入退社手続きという5つのステップがあります。

今回解説するのはステップ④、企業へ応募してから面接を受けるまで。応募や面接をする前にどんな準備をすると良いかを解説しつつ、エージェントと協力して採用選考を乗り切る方法も紹介します。


求人票の読み解き方

求人票には、その企業に入社した際に待っている労働環境や条件、職務内容、企業が求めている人物像などが記載されています。ここからは、企業が発信しているメッセージを求人票から読み解く方法をご紹介します。

提示された「必須要件」を満たすなら応募する

業務経験者を求めている企業は、求人票に「必須要件」「必須スキル」や「歓迎する方」「歓迎する経験」と応募条件を記載していることが多いです。

必須要件
※下記のいずれかに該当する方
・カスタマーサクセス職の経験3年以上
・無形商材の営業経験3年以上
・営業コンサルタント職3年以上

歓迎要件
・エンタープライズ企業との折衝経験
・プロジェクトorチームマネジメント経験
・営業戦略の策定経験

必須要件は、企業が採用する上で譲れない条件です。「これに満たない場合は書類選考の段階でお見送りする可能性が高いです」という企業からのメッセージと受け取りましょう。

歓迎要件は、「即戦力として活躍してくれるこんな人材がほしい」という企業の本音が記載された部分です。将来的に任されるポジションである可能性が高いため、歓迎要件に当てはまる経験やそれに準ずる業務をしたことがある場合は、自己PRとして盛り込みます。

求人票を読む上で注意したいキーワード

「未経験者歓迎」
企業は応募者の母数を増やすため、未経験者からの応募を推奨することがあります。ただし未経験と言っても、「業界未経験」なのか「業界経験はあるが職種未経験」なのか、企業によって“未経験”の定義や程度が異なります。必須要件や求める人物像、職務内容からどんな未経験者を求めているのか推察し、前職で得た経験を活かしてどのように活躍できるかをアピールしましょう。

「給与例」
給与の欄に「例」という記載がある場合は、あくまで今在籍しているメンバーの事例であって、新たに入社する人の給与はモデルとは異なる可能性があります。最低保障給や税引後の手取りを入社する前に人事に確認したり、エージェントを利用する場合は応募したい企業に詳しい担当者に確認したりすると良いでしょう。

「全般」「など」
求職者の適性を知ってから担当業務を振り分けたいため、求人票の担当業務や職務内容の欄に「全般」や「など」と具体的な明示を避けている企業があります。幅広い経験を積みたい希望がある場合はポジティブに捉えて良いでしょうが、これだけは譲れないという業務がある場合は注意が必要です。

またたとえば、現職と同じ「営業コンサルタント」を希望するとしても、企業によって“営業”や“コンサルタント”の定義が異なります。同じ職種名であっても想定外の業務に従事する可能性があるため、自身の転職軸と照らし合わせながら、面接を通じて業務内容を丁寧に確認することが大切です。


応募の仕方

選考に進みたい企業を選んだら、企業の採用サイトや転職サイトから応募します。

応募フォームの書き方

各企業の採用サイトの応募ボタンを押した後には、応募フォームが表示され、氏名や連絡先などの基本情報や応募書類の添付を求められます。

基本情報の入力欄には必須項目と任意項目が表示されるかもしれませんが、極力すべてに回答しましょう。人事担当者としては自社にマッチするかを判断するために、求職者の情報をなるべく多く仕入れておきたいものです。どうしても回答できない場合は「特になし」と記載し、記入漏れではないことを伝えます。

加えて、サイトによっては一定の時間を過ぎるとタイムアウトエラーが起き、入力していた内容が消えたり、応募フォームの送信ボタンが押せなかったりする場合があります。

準備をせずに数分で書ききれる内容ではないため、入力すべき項目を確認してから下書きを作成しておき、コピー&ペーストをするだけで送信完了できる準備を整えましょう。

また転職サイトを介して応募する場合、アカウントを作った際に登録した基本情報や職務経歴などが、応募フォームに記入した情報とあわせて送信される場合があります。応募と同時にどんな情報が送られるのか、プロフィールに不備がないかを確認しておきましょう。

同時期に8〜10社へ応募する

転職者の多くは、志望度が高い企業を複数選び、並行して採用選考を受けます。

1〜2社だけ応募をすると、応募→書類選考→面接→不採用→応募というサイクルに陥り、転職活動が長期化する可能性も。そのため、BOXでは8〜10社へ応募することを推奨しています。

一般的な書類選考の通過率や面接からの内定率はともに3〜5割程度と言われているため、1〜3社から内定を得て、1周目で転職活動を成功させるのが理想的です。

求人票が掲載されていない場合

採用者数の目標達成に伴って求人票の掲載が突然終了したり、そもそも積極的に人材を募集していなかったりする企業があります。

もしそんな状況であってもその企業へ転職する意欲があるなら、企業のホームページにあるお問い合わせフォームや公開されている連絡先に、メッセージや履歴書などを送付しましょう。

返信がなかったり、断られてしまったりすることもありますが、「一度話を聞いてみたい」と担当者に思ってもらい面接に進めるケースもあります。


面接対策の方法

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書類選考を通過したら、オンラインや対面で面接が実施されます。

人事、現場マネージャー、役員、社長など、誰が面接を担当するのか、何回面接が実施されているのかは、応募の段階では分かりません。いつでも次回が最終面接という気持ちで、伝えたいことや聞きたいことを整理しておきます。

さまざまな角度・抽象度の質問に対応できるようにする

中途採用面接のほとんどの場合、求職者からこのような内容を引き出すための質問が投げかけられます。

・自己紹介
・前職の志望動機
・現職の退職理由
・今回の転職理由
・志望動機
・強みと弱み
・キャリアビジョン
・入社可能な時期

大切なのは、その場で質問されたタイミングで面接者の意図を汲み、質問に即した結論(回答)を伝えることです。

たとえば、強みを聞く際に「あなたの強みを教えてください」「自己PRをお願いします」と聞かれる場合もあれば、「職務経歴書の自己PR欄に◯◯力とありますが、どのようにして培われましたか」と具体的に聞かれることもあります。

上記の内容を問われた場合に、回答の根拠となるエピソードを洗い出しておいたり、自身が伝えたいことに「なぜ」と自問自答をしたりするのが面接対策として有効です。

一方で面接対策としてやってはいけないのは、回答を丸暗記すること。

質問内容を想定してセリフを用意すると、想定外の質問をされた場合に頭が真っ白になったり、暗記したものをなんとか話すために質問者が知りたい情報とズレた回答をしてしまったりします。

面接でされる質問を完璧に想定することは不可能なので、自己分析や面接対策を十分に行ってさまざまな質問に対応できるようにしておきます。

▼面接対策について詳しく知りたい方はこちら

面接の途中で聞いてもOK、逆質問を複数用意する

一般的に面接は30分から1時間実施されますが、終盤には「何か質問はありますか?」と逆質問の時間があります。聞きたい内容を具体的にし、関心のあるポイントを伝える場として活用すると良いでしょう。

質問例
「ホームページでA社とのお取引があると知りましたが、メンバーとしてはどのような働きをするのでしょうか」
「数年後には〜〜をしたいと考えています。今〜〜のポジションにいる方は御社でどのようなキャリアを積んでいったのでしょうか」

また面接の途中であっても回答者に徹する必要はありません。話の最中に気になっているポイントがあればこちらから質問したり、メモを取って後ほど聞いたりしましょう。


エージェントと協力して応募や面接対策をするメリット

ここまでは、自己応募によって採用選考を受ける方法を主に紹介してきましたが、エージェントから求人票を紹介されて選考に進む方法もあります。

あらゆる選択肢から応募先を絞れるのは自己応募の魅力ですが、エージェントと協力する場合、どのようにして転職活動を有利に進められるのかをご紹介します。

求職者の意向を尊重しつつ、マッチ度が高い求人票を提案

エージェントを利用する場合、基本的には求職者が求人票を探すのではなく、自己分析の結果を参考にしてエージェントから求人票を提案されます。

たとえばBOXでは、平均10回のキャリア面談を実施して求職者の理解を深めていきます。それに伴って求職者に合う企業や職種を提案。これまで企業へ送り出した方の半年以内の早期離職率1.2%を達成しています。

面接で聞きづらい情報を得られる

一般的に採用面接の場では、下記のような条件や待遇などを聞かない方が良いとされていますが、利用するエージェントによっては、応募先の企業に直接聞きづらい情報を求職者へ事前に共有できます。

・給与、賞与
・残業時間
・残業代の計算方法
・離職率
・有給休暇
・休日
・福利厚生

エージェントからの推薦状で面接を後押し

エージェントを介して応募する場合、履歴書・職務経歴書とあわせて、エージェントによる推薦状を送付します。

たとえば企業が提示する必須要件に満たない場合であっても、「信頼しているエージェントが推薦するなら」と面接の日程を組んでくれる企業もあります。

もしこれまでのキャリアに自信がない場合は、あなたの強みを見つけ企業とあなたをつなげられるエージェントに相談すると良いでしょう。

本番のつもりで面接の実践練習&フィードバック

エージェントを利用する大きなメリットのひとつが、面接対策を対話形式でできることです。BOXでは応募先企業に対する理解が深いエージェントが擬似的な面接官として求職者と向き合い、選考の通過率を上げるためのフィードバックを行います。

いつ、どこで、何があったのか。そこで何を感じたのか、考えたのか、なぜそう考えるのか。あなたが伝えたいことをより具体的にするため、対話を通じて徹底的に自己分析や面接対策を行っていきます。


まとめ

・必須要件に合致する求人に応募する。エージェントに相談すると、必須要件に満たない求人であっても選考に通過する可能性を高められる。
・応募時にはなるべく多くの情報を企業へ渡し、話を聞いてみたいと思ってもらう。
・面接対策として、さまざまな角度・抽象度の質問に対応できるようにする。
・エージェントを利用することでマッチ度の高い求人と出会える。

今回は転職活動におけるステップ④として、求人票の読み解き方や応募方法、面接対策などを解説しました。

こちらのマガジンでは、転職活動のスタートからゴールまでを5つのステップに分けて、丸ごと解説していきます。次回のnoteもお楽しみに!

(マガジンができ次第リンクを入れる)


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