BOXのオンボ―ディングチームが新入社員に伝える「基礎力」とは?
BOXは2020年にセブンリッチグループの一事業部として誕生し、4年目を迎えました。2021年にわずか6名だったメンバー数は2024年4月には70名を超え(業務委託含む)、組織規模が急速に拡大しています。
メンバーが増え始めた当初、BOX内で課題となっていたのが「教育体制」。在籍人数が10名程度だったころのBOXでは「背中を見て覚えろ!」というカルチャーが色濃く、実務を通してスキルをつけることの多いチームでした。
しかし、クライアント数・候補者ともに増え、多い月にはひと月に5~6名のメンバーが入社してくることもある今、その体制だけでは必要な情報を新メンバーに伝えきれない――そんな課題が生じるようになっていました。
そこで誕生したのが、入社後ひとり立ちまでをサポートする「オンボ―ディングチーム」。今回のnoteでは、オンボ―ディングチームが力を入れる3つのことを紹介します。
1. KPI達成までの自走をサポート
BOXでは、チーム、個人にそれぞれKGIが課され、徹底したKPI管理を行っています。
BOXの場合は、KGIである「候補者さんの入社」に至るまで
スカウト送信数
スカウト返信数
面談設定数
面談実施数
転職意思表明数
企業提案数
マッチング数
書類作成数
エントリー数
といった多くのプロセスが存在します。それぞれのプロセスに目標数値(KPI)を立て、日々進捗を追っていきます。
ただし、このKPIはマネージャーが設定してくれるものではありません。KGIに達成に向け自らKPIを作り、管理していく必要があります。そこでオンボ―ディング期間は、新メンバーが自らの力でKPIを達成をできるよう、約2ヶ月をかけてKPIのロジックの理解からKPIの設定、実態に応じたKPIの組み直し方までを身に付けていきます。
2. CA力の基礎定着
BOXには、キャリアアドバイザー未経験で転職してきたメンバーが多くいます。転職前に経験していた業種も、銀行、メーカー、飲食店、販売員などさまざま。そこでオンボ―ディングチームでは、そもそもCAとはどんな仕事なのか、候補者と企業に何を提供し、介在価値を生む仕事なのかを落とし込んでいきます。
さらに、一人でも多くの候補者の転職を成功させ、理想の未来に向けて歩んでいただくための支援スキルもオンボ―ディング期間中に強化。
職務経歴書の作り方
候補者さんのキャリアの棚卸の方法
面接対策の方法
クライアント企業研究の方法
などを、キャリアアドバイザー歴の長い先輩社員と一緒に学んでいきます。
(1)職務経歴書の作り方
転職活動を始めたばかりの候補者さんの中には、その人ならではの経験や強みがあるにもかかわらず、「実績が無く転職できるかわからない」「アピールできるポイントがない」と不安を抱える方もいます。
エージェントが伴走することで強みやアピールポイントを発見できるケースが多いのですが、ご自身の気づいていない強みを引き出し、面接官に伝わるように言語化するためにはエージェント側にもスキルが必要です。そこでオンボ―ディング期間に、仮説構築力、質問力、表現力を培い、候補者さんの強みが光る“通る職務経歴書”を作る力を磨きます。
(2)候補者さんのキャリアの棚卸の方法
BOXは、候補者1人あたり平均10回の面談を実施し、候補者さんの人生にとことん向き合う転職エージェントです。オンボ―ディング期間は、幼少期からの人生をヒアリングし候補者さんの価値観や軸を見つけ出す手法、候補者も気づかなかった本音や強み、夢を言語化してもらうためのヒアリング力を養います。さらに、棚卸した内容を理想で終わらせず現実的なキャリアプランに落とし込むための手法を学びます。
(3)面接対策の方法
初めて転職を経験する候補者さんの場合、面接のセオリーを知らないこともあります。オンボ―ディングでは、候補者に合わせた強みのアピール方法、面接を“自分の場”にするコツ、志望度が伝わる話し方などを学びます。他社エージェントにはないノウハウを伝え、「他社とは違う」と思わせるCAに成長させます。
(4)クライアント企業研究の方法
BOXは、CA / RA両面型のエージェントです。ひとりの担当者が候補者だけでなく企業にも向き合っているため、一人ひとりの企業への理解度は圧倒的に高いと自負しています。
この「理解度の高さ」の秘訣が、オンボ―ディングチーム。企業理解の深め方や業界のポジションの理解の仕方はもちろん、企業に対してどのようなヒアリングをするとよいのかをオンボ―ディング段階で徹底的に学びます。結果的に、担当者が入れ替わり立ち代わり候補者に接触する支援に比べ、スピーディかつ高いクオリティの情報提供を実現しています。
3. カルチャーの定着・内在化
BOXは、ベンチャー・スタートアップを支援する転職エージェント。BOX社自身にもベンチャー・スタートアップカルチャーが根付いています。代表的な例が、BOXの定めるVMM(VISION / MISSION / VALUES)です。
VISION
すべての挑戦者が、意思と覚悟で可能性を広げ続ける世界を作る。
MISSION
for a challenger
as a challenger
挑戦者のために、挑戦者であり続ける
VALUES
Be Professional
学び続ける能を持ち、考え行動し、成果を得るまで終始一貫せよ。
Be Yourself
確固たる独自の軸を持ち、意義ある選択にのみ、集中せよ。
Be Humane
自他を受け入れる器を土台に、利己と利他のバランスを追求せよ。
Be Unique
世間の常識に迎合せず、突き進め。互いのユニークさを歓迎せよ。
Be Growth
自身の可能性を信じ、成長せよ。仲間を巻き込み、新たな文化を作れ。
BOXでは、メンバーひとりひとりがこれらのVMVを体現し、組織のカルチャーを作っていくことが求められます。
オンボ―ディングの際には、どのような行動が「BOXらしさ」なののか、新メンバーとしてBOXの価値観を継承し新たなカルチャーを作っていくためにどのようなマインドが必要か、先輩社員の間近で学んでいきます。
時には、オンボ―ディング期間から、カルチャーに関して厳しいフィードバックを受けることも。BOXの一員として何を目指し、実際の自らの行動がどう評価されるのかを体験していきます。
このほかにも、オンボ―ディング期間中には、シャッフルランチ、ボードメンバーとの1on1、朝会への参加などを通して人間関係の土台を作るなど、新メンバーが働きやすい環境を整えています。
「スタートアップ=教育体制がない」。そんなイメージがある方は、各社の教育・オンボ―ディング体制について調べてみてください。安心につながる答えが見つかるかもしれません。
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BOXでは新たに入社した方向けのオンボ―ディング体制を構築しています。また、オンボーディング体制の整ったベンチャー・スタートアップのご紹介も可能です。初めてのスタートアップ転職を検討中の方は、お気軽にご連絡ください。