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非リファラル入社の伊藤は、数ある人材紹介会社の中からなぜBOXを選んだのか

BOXには、約70名のメンバーが在籍しており、半数以上がリファラル採用(社員紹介)によって入社しています。

一方、エージェントや求人媒体を経由してBOXの選考へ進む方も多く、「知人が誰もいない中、すでにカルチャーが醸成されている職場に飛び込んで働いていけるか」という懸念を抱く方もいます。

2023年7月にBOXへ入社した伊藤は、エージェントから紹介されてBOXを知った、非リファラル入社のメンバーです。彼は入社当時、同期のリファラル入社メンバーと比較して、「自分は不利なのでは」と不安に思ったと言います。

しかし入社1年目で速やかに成果を出し、一目置かれる存在に。2年目の現在は業務の難易度が上がり、自身が経験したことのない採用市場に挑んでいます。今回は、BOXのカルチャーにどうフィットしていったのかを聞きました。

伊藤 裕人(いとう ひろと)
携帯ショップの店舗責任者からキャリアをスタート。接客/販売のみではなく、店舗の販売戦略設計から、ピープルマネジメントやPL管理などを経験。そこからセールスとしてキャリアを伸ばすべく、IT領域特化の人材エージェントにて法人営業に従事。約2年間で250名以上の方の転職を支援し、月間表彰を複数回受賞。2023年、より熱量の高い方の支援をしたいと考え、BOXへ入社。


整った環境でしか働けないのでは?が転職動機に

——伊藤さんはBOXに入社する前もエージェントをしていました。転職を検討し始めた理由は?

前職では、RA(リクルーティングアドバイザー)として法人営業を担当していました。ポジティブに言うなら、前職は非常に整った環境。すでに分業体制や業務オペレーションが確立されており、ほとんどのメンバーが同水準のパフォーマンスを発揮できる環境でした。

僕も一定の成果をあげられていたのですが、自分の実力がついてきたから成果が出たのではなく、仕組み化されているから成果を出せたという感覚でした。仮に長く働いたとしても、ここでしか働けない人になってしまうのではないかと思ったのが、転職を考えた理由です。

ほかにも、求職者の満足度よりも転職者数や自社の利益率を重視して、誰を支援するかをエージェント側が選ぶ仕組みも整っており、「ひとりの人生をこんな風に決めてしまっていいんだっけ」という感覚もありました。

——転職活動はどのように進めましたか。

転職サービスに登録したり、エージェントに会ったりすることから始めていきました。

BOXの選考に進んだのは、転職活動を始めてからしばらく経ち、選考は最終面接フェーズ。1社からは内定を得て退職日も確定した後。登録していたサービスにスカウトメールが来ていたので、「話だけでも聞いてみよう」と思ったのが始まりでした。

転職先を選んだポイントは、前職との親和性でも報酬面でもない

——BOXの印象はいかがでしたか。

転職活動を通じていろいろなエージェントと会ってきましたが、短時間で求職者を理解しようとする人が多かったんですよね。数十分しか話していないのに「要するにこうですか」と綺麗にまとめようとする人が多い中、スカウトしてくれたBOXの中川さんは「あなたに深く向き合います」という傾聴の姿勢を感じられました。

初回の面談で、僕の過去の話から今に至るまでを中川さんに知ってもらうと同時に、「BOXのカルチャーをいろんなメンバーから聞いてほしい」ということで、次の日には中川さんと海老沢さんと3者面談。金曜日には、当時マネージャーだった広大さんと、その翌日には代表の光史さんと海老沢さんと3者面談をして、連日で時間を取ってくれました。

——代表の角田とはどんな話を?

BOXが目指している世界観の話を聞きました。

もともとBOXは人材紹介だけをやりたいわけではないこと。人材紹介で得たつながりの先に、プロジェクトや事業を立ち上げて、新しい経済圏を作っていける可能性があること。広い視野を持って、BOXが世の中を良くする方向に向かっている印象を受けたのを覚えています。

——伊藤さんはすでに1社から内定を得ていました。転職先を選ぶ際に重視したポイントは?

メンバーの人に向き合う姿勢や代表の事業目的にも惹かれましたが、これからBOXが成り上がっていく中で自力をつけられそうな印象を受けたのが、自分の中で一番刺さったポイントだと思います。

自分のこれまでの仕事と近いコンサル特化型やエンジニア特化型エージェントとして働き、年収帯が高い(発生するエージェントフィーが高い)層を支援する選択肢もありましたが、それだと利益率を追求することが正義になってしまう。また、前職のように整った環境で働いたとしても勝ち馬に乗っているだけになる。

「頑張れば誰でも結果を出せる環境」ではない場所で働くならBOXだろうと思い転職しました。

仕事のやり方にルールがなく、自由度の高さを実感

——BOXはこれまでリファラル入社のメンバーが多く、彼らはもともと親しかったメンバーと働きながら、徐々に新しい環境に慣れていきます。一方で伊藤さんはBOXに知り合いがいたわけではなく、エージェントとしてBOXを利用する中でBOXへの入社を決めました。戸惑ったことはありませんでしたか。

ちょうど同期入社のメンバーが上長の海老沢さんの紹介で入社しました。スタートラインから僕と海老沢さん、同期と海老沢さんの信頼関係の深さは違いがあって、上長に判断を仰ぐ場合のハードルの高さも彼と違って不利だろうなと、入社当時は直感的に思ってしまったんです。

ですが、僕の担当エージェントだった中川さんがそれを気にかけてくれたり、海老沢さんのフランクなキャラのおかげもあったりして、リファラル入社かそうでないかにかかわらず早期に距離を縮められたと思います。

たとえば、海老沢チームでは毎月末に締め会が行われるのですが、そこでトークテーマが設定されて、お互いのバックボーンを知る時間が設けられます。そういった会やランチ会に参加して、積極的にBOXのカルチャーを知ろうとし、同時に自己開示を進めながら打ち解けていきました。

また同じチームに、年齢が近い20代後半〜30代前半のメンバーが多かったこともあって、仲良くなるのに時間がかからなかったのだと思います。

——ほかに戸惑ったことはありませんでしたか。

BOX内にはルールやフォーマットがなく、仕事のやり方が自由であることに、最初は慣れませんでした。前職では報告書にフォーマットがあったり、一部業務が自動化されたりしていたため、良くも悪くも自分で何かを決める機会が今より少なかった。

またBOXはCA(キャリアアドバイザー)やRA(リクルーティングアドバイザー)のような形で分業せず、ひとりの求職者が初回面談から新しい企業へ入社されるまで、基本的には専任のエージェントがすべてをフォローします。

前職と比較して意思決定をする機会が増えたのですが、チーム内のメンバーに相談したり、やり方を真似したりすることで、仕事に慣れていきました。

CA/RA両面型エージェントだからこそ、提案できたこと

——印象深い転職支援はありますか。

昨年の12月に内定を得たAさんは記憶に新しく、必死に接点を作りながら支援しました。

もともとその方は、何をやりたいか明確に決まっておらず、キャリアの選択肢が広がるという理由でコンサル業界を目指していました。

あるとき「フェーズが若い企業でセールスとして経験を積み自力をつけるのも良いかも」と希望があり、セールスかコンサルタントか、どちらの道に進みたいか迷い始めていて。

上長の海老沢さんにも協力してもらって、「コンサルだったら顧客の課題を特定するところから、セールスだったら顧客が持つ課題に対する解を提供するのが仕事だよね」というように、コンサルタントとセールスの仕事内容を整理する時間を、その方にとってもらったんです。その後、追加でもう30分だけ僕と面談をして、頭の中を整理してもらいました。

——そこではどんな話を?

何で悩んでいるのかをもう少し細分化するために、僕から「転職先でAさんは誰を助けたいですか」と問いかけました。

お話を聞いてみると、過去にセールスとして価格競争をして顧客に良いサービスを提供できなかった経験や、ご家族の話を開示してくださって。それから「本当に良いものを売るセールスになる方が良いかも」と意志が固まっていったんです。

ちょうど僕が担当していたSaaS企業との取引が開始したタイミングだったこと、”本当に良いサービス”を提供している企業であることが重なって、Aさんにその企業を紹介しました。すると、その企業に転職したいと言ってくださって、無事に転職が決まりました。

ほかにもAさんはたくさんのオファーをもらっていましたが、12月上旬に思い切って提案して、その月に転職活動が終了しました。今でもオフィスに顔を出してくださったり、一緒に飲みに行ったりしていて、現職での活躍を聞いています。

採用難易度の高い領域に挑戦中

——伊藤さんは前職でRAとして働き、BOXに来てからはCAも兼ねる両面型のエージェントになりました。そのほかにも初めてトライしていることはありますか。

第二新卒などの未経験者層を中心に支援していたチームから異動して、今は専門性の高い人材やCxOの経験がある、ハイレイヤー人材と企業のマッチングにトライしています。

担当している企業の方からは「下限年収◯◯◯万円で、こんな経験をしている人を紹介してほしい」とオーダーをいただいているのですが、なかなかそれに合致する人と会うのが難しい。会えたとしても、求職者も自分も正解が分からない問題にぶつかりながら、価値を出さないといけない。職種は昨年と同じCAですが、まったく違う仕事をしている感覚です。

——ハイレイヤー支援への配置転換は、BOX入社1年目で成果を出せたからこそですね。

求められる業務のクオリティが上がっているのは実感しています。今までは前職までの経験でカバーできましたが、2年目に入ってからは、とにかくメンバーに相談する機会が増えました。

ただ僕は、抽象的な会話が得意で、具体化させて相手に伝えることが苦手。今起きている複雑な問題を伝えようとしても「裕人は何を相談したい?」「具体的にはどんなことがあった?」と上長陣に言われる場面も増えてきてしまって…..。

ポジティブに捉えると、今の部署に来る前には見えてこなかった自分の課題に向き合えるようになって、適切なフィードバックをもらえているので、良い経験をさせてもらっていると思います。

——今後のキャリアイメージを教えてください。

もしハイレイヤー人材の支援ができるようになったら、その過程でつかんでいった答えを、社内に還元できたらいいなと。若手レイヤーの求職者を支援する社内の後輩のマネジメントも、これからやっていけたら理想だと思っています。


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