離職後の“不利”な転職活動を、短期で成功させられたワケ
現職をつづけたまま転職活動をするか。離職してから短期集中で転職活動をするか。転職を経験したことがある人なら誰しも、悩んだことがあるのではないでしょうか。
BOX利用者の冨田さんは、離職後3ヶ月の期間を空けて転職活動をスタートしています。本来は不利になるはずの履歴書の空白期間。それをはねのけ、短期間で内定獲得に至ったのは、ある“ブレイクスルー”があったからでした。
今回のnoteでは、BOXを利用して転職活動を行った冨田さんと、担当エージェント新村の転職活動を紹介します。
<冨田さんの転職活動サマリー>
空白期間を作って“自分はどうしたいのか”に向き合いたかった
――はじめに、前職について教えてください。
冨田:前職は、通信衛星業界の営業を行っていました。今って、船や飛行機の中で当たり前にスマートフォンが使えますよね。それは空に浮かんでいる衛星との通信ができているからで、その通信機器を販売するのが僕の仕事でした。
お客さんは、船を運航している会社の社長や船長さんたち。「義理と人情」の世界なので、何回会ったか、どれだけ深い話ができたかが営業を成功させるためにはとても重要でした。
新村:その話、久しぶりに聞きました。初めて冨田さんと面談をした日も仕事のことをそんな風に教えてくれて、珍しい仕事だなと思ったのを覚えています。
冨田:もともとは新規営業がしたくて入った会社だったのですが、少しずつカスタマーサポートのような仕事も増えていきました。たとえば船の場合、航海場所によって通信速度が低下したり、天候不順による通信障害で一時的に連絡が取れなくなってしまったりと、日々サポートが必要です。
僕は日本の船だけでなく外国の商船なども担当していたので、時差もあり、土日・夜間問わず連絡がきて、すぐに対応しなければなりませんでした。
新規営業を希望していたのにカスタマーサポートのような仕事が多くなっていたこと、時間を問わず対応を迫られて気が休まらないことに疑問を抱くようになり、2年目からぼんやりと転職を考えるようになりました。
――なるほど。すぐに転職活動を始めたわけではなかったんですね。
冨田:そうなんです。「転職してもいいのかもな」と思ってはいたものの、自分が次に何をしたいのか、今経験していることをどういう形で次のキャリアに生かせばいいのかが漠然としていて、なかなか一歩を踏み出せませんでした。
世間でもよく言われるように、仕事と転職活動は並行して進めるべきだと当時から思っていました。でも、そのときの自分はどうしてもそれができなくて。これからどうすべきかを考える時間を取れないまま、いやだな…って気持ちだけが溜まっていき、「もう無理だ!」と爆発した末に、退職してしまったんですよね。
――退職後はどのように過ごしていたのですか?
退職してから2ヶ月ほどは、とにかく好きなことだけをして過ごしていました。自分がこれからどうしたいかを考える時間もたくさんあったんですが、どんな会社でどんな仕事に就きたいかはまったく具体的になっていなくて。それで、「これはひとりで転職活動をするよりもエージェントを使った方が良さそうだ」と思いはじめました。
“離職中”だからぶつかった壁
――退職してから3ヶ月が経って、BOXに連絡をくださったんですね。
冨田:そうですね。実は最初は複数のエージェントと並行して相談をしていました。でも、新村さんと話したら、ほかとはちょっと違うなと感じて。
――ほかとは違う?
冨田:当時の僕は「転職するためにエージェントを使う」という感覚だったんですが、新村さんからは「将来のなりたい姿があって、現状との差分を転職でどうやって埋めるかを考えることが大切です」と言われて。この人はきっと、ただ転職先を紹介するだけじゃないんだろうなと、安心したのを覚えています。
新村:そう言っていただけて嬉しいですね。僕の冨田さんに対しての最初の印象は、「すごく迷っているな」。でも、そんな姿から「自分の未来に真剣に向き合ういい人」だというのがすごく伝わってきて、ぜひ力になりたいと感じました。
――一般的には「離職中だと就職活動は難航する」とも言われますよね。大変な転職活動になるかも…というのは考えなかったのですか?
新村:正直、離職中と在職中を比較すると、たしかに在職中の方が転職はしやすいです。でもそれはあくまで、要件のひとつに過ぎません。1年以上離職してしまっていると難しいケースも多いですが、冨田さんが連絡をくれたのは退職後3ヶ月程度だったので、特段大きな問題だとは思いませんでした。
冨田:ただ、実際に転職活動を始めてみると、第一段階(以下、一周目)で希望していた企業は、すべて落ちてしまったんですよね。
――すべて…。それはショックも大きそうですが、そのときの気持ちは覚えていますか?
冨田:思っていたことは大きく2つあって。1つは「そうだよね」。すでに退職していたので、採用担当者からするとやはりネガティブに働くことも多いんだろうなと感じました。それは仕方ないなと。
もう1つは「やっぱり自分のことを上手く言語化できていないな」という気持ちです。本格的に転職活動を始める前から、自分のやりたいことを言葉にはできていませんでした。自分なりに改善しているつもりでも、やっぱりまだまだ足りなくて。最初のころは、面接を受けても「あれがだめだった」「これもだめだった」みたいな振り返りばかりでしたね(笑)。
――やはり、離職中であることがネガティブに働いてしまう面もあったんですね。「言語化」については、どのように改善したのですか?
冨田:企業との面接が終わった後に毎回「何を聞かれたか」「それにどう答えたか」を記入して新村さんに提出していました。つまずきポイントを俯瞰して見られたので、きちんと対策を練ることができましたし、見つかった弱点を克服できるように新村さんとの面接も繰り返しました。
新村:冨田さん曰く「嫌々書いている」らしかったんです(笑)。今回の面接もダメだな、って自分でわかってしまうから、って…。でも、後で見てみると、うまく答えられない設問はどの企業でも共通していたので、それらの設問を中心に二人でブラッシュアップを重ねていきました。
10回目の面談で得たブレイクスルー
――冨田さんは、多くの企業で落ちながらも、最終的にはラクスに転職を決められています。転機になった出来事はありましたか?
冨田:実は僕、最初の面談から入社まで、トータルで20回ほど新村さんに面談をしていただいています。転機になったのは10回目の面談のとき。
それまでの僕は、面談時に新村さんからの「ここを言語化してみてください」「これを調べてみてください」といった宿題を次までにこなし、わからなかったところを質問する形で面接対策を進めていました。
でも、落ち続ける中でようやく「同じやり方を続けてはダメだ」と思い始めてきたんですよね。そもそも企業への理解が足りていないんじゃないか。自分のことが上手く話せていないんじゃないか。そうやって主体的に考えるようになって初めて、ぐっと伸びてきた感覚がありました。
新村:僕もそのときの感覚、覚えてますよ。10回目ぐらいから、冨田さんは自分が受ける企業についてすごく細かく調べてきてくれるようになりました。ラクスについては、ミッションとビジョンを調べたうえで「ここに共感できる」「これに則ってこう成長していきたいと思っている」みたいに、自分の気持ちを記入してくれていた。あのタイミングで、冨田さんの表情も、アウトプットも、ガラッと変わったと思っています。
冨田:そう思っていただけていたんですね。
新村:あと、同時期に「この人たぶん受かるな」って思ったエピソードがもう1つあって。面談10回目を超えたあたりから、冨田さんから僕に飛んでくる質問がすごく厳しくなったんですよ。
たとえば模擬面接をやる中で、僕が「この回答はもう少しよくできそうですね」と抽象的なフィードバックをしたとする。そうすると冨田さんが、「どこがダメでしたか?」「具体的には何をどうすれば良くなりますか?」とガツンと言ってくる(笑)。
大前提、エージェントと求職者に上下はなく、一緒に転職を目指す対等なパートナーです。だからこそ、僕のちょっとしたほころびを見つけてつっこんでくれるのは嬉しかったですし、「一緒によりよいところを目指してくれているんだな」と明確に感じたシーンでした。
冨田:僕も、それ覚えてます(笑)。「どこがだめですか?」ってツッコミましたよね。面接が失敗だったので焦りの気持ちもありましたし、主体的にやらないといつまでも終わらない、早く新村さんに恩返ししたいとも思っていて。
それで、ちょうどそのころにラクスを受けて、無事に選考が進んでいったんですよね。
――ラクスから内定連絡をもらったときの気持ちを覚えていますか?
冨田:最初は新村さんから電話をもらったんですが「え?」って(笑)。
新村:そうそう。「え?」って言われたの、覚えてますよ。
冨田:最終面接が終わって数時間後に電話をもらったんですが、正直まったく手ごたえがなかったんですよね。前日にいろんな質問を想定して、これ以上ないというくらいに準備したのに、想定していた質問があまり出なくて(笑)。
ただ、「とにかく結論ファーストで答える」という練習をこれまでの面談でも何度も特訓していたので、想定外の質問が来ても、慌てずに答えられました。それが結果につながったように思います。
新村:僕もラクスさんから電話をもらったとき、めちゃめちゃ嬉しかったですよ。実際の面接は見ていませんが、あれだけ準備すれば受かるだろうと思っていたので、驚きというよりも「よかったな」という安堵感の方が大きかったです。
最終的には、最初に面談をした日から約2ヶ月でラクスの内定が出ています。まずまずのスピード感で内定が出たのは、冨田さんがきちんと自分自身の課題に向き合い、改善を重ねてくれた結果だと思っています。
BOXを使ったことで、視野が広がった
――入社してから約5ヶ月。ラクスでのお仕事はいかがですか?
冨田:ラクスは、入社前に新村さんから聞いていた通りの会社でした。
好きなところはいろいろあって、たとえば、社員同士がものすごく密にコミュニケーションをとってるところ。漠然と1時間の打ち合わせをするのではなく、30分の短い時間で質の高い議論をする、というのが全社で意識されています。
また、チーム全体のことを考えて働いている人ばかりなんですよね。しっかりと自己開示をしながら、相手の話も聞いて、チームとしてコトに向かっていく。そんなところが、すごく自分に合う気がしています。
この生活を手に入れられたのも、BOXがいたから。BOXと新村さんを選ばせていただいて、本当に良かったと思っています。
新村:照れますね……。
――具体的には、どのような点で、BOXを選んでよかったと思いますか?
冨田:一人で転職活動をしていると、自分の強みや過去の経験をどこに生かせるか、広い視野を持って考えるのは難しいんですよね。一方エージェントがいると、エージェントを通じて外の世界を見られるので、視野と選択肢、自分の可能性が広がるように思います。
エージェントの中でもBOXが好きだなと思ったのは、明確に行きたい会社が決まっていなくても、手助けしてくれること。転職するのは大きな勇気が必要ですが、BOXだったら「なんとなく転職を考え始めた」くらいの段階でも、親身に話を聞いてくれます。転職先をただ斡旋してくれるエージェントと違って、BOXは一人ひとりの未来を考え、伴走してくれます。それがいいところだなと。
新村:「可能性を拡げ続ける」はBOXがビジョンとして掲げている内容でもあります。最終的に、候補者さんが「今の場所で頑張る」って決断をしてくれても僕らとしては全く問題無くて。ただ、「何の理由もなく現職に残り続ける」のは何も選んでいないのと同じことなんですよね。
だからこそ、僕らが候補者さんの選択肢と可能性を一緒に見つけてあげて、意思を持って「今の場所で頑張る」「次に行く」を決めてほしい。一人でやるには限界があるので、どんどん頼ってほしいと思っています。
BOXは、あなたの理想の人生を考え、全力で転職支援を行います。
私たちBOXが大切にしているのは、転職エージェントと求職者という関係性ではなく、人と人で「パートナー」として転職をサポートすること。
あなたが納得感をもってキャリアを選択できるよう、私たちは全力で支援します。転職を検討している方、実現したい理想の将来がある方、キャリアに悩んでいる方は、ぜひ一度お話しましょう。お手伝いできることがあるかもしれません。
転職のご相談はこちらから受け付けています。