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【イベントレポート】株式会社FinT様の全社会に登壇しました

2023年10月、株式会社FinT様(以下敬称略)にお招きいただき、全社会にBOX代表の角田が登壇しました。ご参加くださったのは、FinTの社員の皆さんとインターン生の皆さん、65名。終始前のめりな姿勢で話を聞いてくださいました!

今回のnoteでは、ショートなイベントレポート形式で当日の様子をお届けします。

BOX起業の経緯

大槻:まずは角田さんを知りたいなということで、角田さんに関する質問をさせていただきます。そもそも、角田さんが起業をしようと思ったきっかけは?

角田:父が経営者で、会社を継ぐことを前提に、父や母、祖父母に大切に育てられました。今考えると、経営者としての器が育つよう、たくさんの選択肢をくれていたと振り返っています。ただ、社会人になったあるとき、このままじゃ父や自分が野球部時代だった「最高に輝いていた瞬間」を越えられないと成長したい衝動に駆られました。今の自分に家業を継ぐ権利なんてない、まずいと思ってセブンリッチグループ(以下、セブンリッチ)にジョインしました。

セブンリッチでは、セールス事業(営業代行事業)の責任者として動いていました。ただ、営業代行という業務の性質上、事業拡大をクライアントに依存する形になりますし、僕の力不足で組織拡大にも失敗してしまったんですよね。

そんなとき、もともとセブンリッチ会計事務所が支援していたクライアントさんが徐々に資金調達などを成功させ、採用が必要なフェーズに入ってきていたため、サポートしたいと思って人材紹介を立ち上げることになりました。

大槻:それで、人材紹介事業の責任者になったわけですよね。セブンリッチでは手を挙げればチャレンジさせてもらえるんですか?

角田:僕の場合は、能力も伴っていないくせに「僕は事業責任者をやりたいです」とことあるごとにパブリックコメントしまくっていました。その胆力と、行動に結果が少しずつ伴ってくるのを見て、事業責任者にアサインしてくれたんだと思います。「僕が一番人材紹介事業部を成長させられる」と啖呵を切ったりもしていましたね(笑)

スタートアップで成長するために必要な行動とは


大槻:FinTのメンバーにも、より多くのスキルを付け、良いキャリアを歩めるようになっていってほしいと思っています。角田さんは、どんなスキルやマインドセットがあるとスタートアップで良いキャリアを歩んでいけると思いますか?

角田:良いキャリアを歩むために必要なのは、とにかく打席数を重ねてPDCAを回し、最短距離で成果に結びつける力を付けることだと思っています。

大手企業は一般的に打席が少ないですよね。一方で、スタートアップは手を挙げれば挙げるほど機会が回ってきます。そこでいかに失敗をして、二度と失敗しないように反省をし、また新たな打席に挑んでいけるか。それが肝だと思っています。

あとは、意識して小さな意思決定や成功体験を積むことでしょうか。自分が意思決定をし、責任を背負ったフィールドで結果を出すことができると、チャレンジの大小はさておき、きっと自信につながります。正直、1つの成功体験は何も効果を生み出しません。しかし、2つ3つと積み重ね続けることで自信が醸成されるはずです。

5回目か、50回目か、100回目か、いつという明確なバーはありません。ただ、確実に一つひとつ積み上がっているものです。積み上がっていることを信じ、大きく大成する未来をいかに信じ続けることができるか。この未来を信じ続けることができる確固たる意志が自信なんだと思います。

スタートアップは、決まっていないことばかりで、本当になんでもできる場所です。僕らの会社もそうですし、FinTさんもおそらくそうですよね。だからこそ、打席はもらうものではなく自分で作るもの、勝ち取るものという意識を持てると良いのかもしれません。

大槻:たとえばメンバーが打席を増やしたいと思ったとき、それをどういう風にリーダーやマネージャーに伝えていけば良いのでしょうか。

角田:僕が社内でよく言っているのは「パブリックコメントをしろ」ということですね。自分がどこまで行きたいのかをみんなに表明する。それで自分にプレッシャーをかける。50回、100回と周囲に伝えて初めて本気度が伝わります。

そして、パブリックコメントとして伝える目標は「ちょっと頑張れば達成できるもの」ではなくて「達成したときに心から良かったと思えるもの」がいいと思っています。そうすると、上の立場の人たちは本人が掲げた高い目標に対してコミュニケーションやフィードバックをしてくれるので、成長スピードが上がるはずです。

大槻:BOXでは、各メンバーの目標を組織全体が知っているんですか?

角田:BOXは今60人規模のチームなので、メンバー同士が全員の目標を言えるわけではないかもしれません。ただ、経営陣やマネージャーはメンバーとの1on1の機会を多く作るようにしているので、メンバーのwillはだいたい理解していますね。

大槻:スタートアップは大手などと違う特殊な環境ですよね。日々スピード感を持って成長していくためには、どんな行動をすればいいんでしょうか。

角田:これも日々メンバーに伝えていることで、「振り返りの習慣」は非常に大事ですね。スタートアップでは基本的に全速力で走り、走りながら考えなければならないので、振り返りがおざなりになりがちです。だからこそ走りながらでも「振り返る」を意識して実行していく。

自分の今日した失敗、今日積み上げた成功を、日報でも日記でも何でもよいので残しておく。また、自分の感情の変化や違和感、意思決定とその背景なんかも書き留めています。すると、未来の自分の財産になり、未来の自分を助けてくれる、結果チャンスを逃さず、確実に掴み取ることができるようになります。

FinTの魅力

大槻:BOXから見たFinTの魅力を教えてください。

角田:スタートアップの中でもグローバルにチャレンジしている企業はそう多くはありません。仮に数百億の資金調達に成功していても、領域によっては海外展開が難しかったり、海外に挑戦したくても適切な人材がいなかったりと、スムーズに進まないことも多い。

一方FinTは、大槻さん自身が先頭になって海外進出を進めていますよね。先ほどお話した通り、成長には打席数が起因すると思っています。そういう意味でも、マーケットとタイミングを見定めて海外にチャレンジできているFinTでは、いろんな打席が回ってくるのではないでしょうか。国内向けの事業においても、地域別に戦略を変えているからこそ、成功事例をただ横展開すればよい、というわけではないですよね。だからこそ、変数や打席が多く、成長につながる環境だと感じています。

また、上流から下流までを一貫して考え、担当できるのはすごく面白いと思います。大企業では、フローの一部を担当して深めていくのが一般的ですが、スタートアップでは、広く担当した上で、それを自分の裁量でどこまでも深めていくことができる。その力がつけば、いずれはプロフェッショナルと呼ばれる人材になり、数億の予算を回していける人材になれますよね。そういう奥行きのある人間になれる面白さはとても魅力的です。このタイミングで入るからこそつかめるチャンスだと感じます。

大槻:ありがとうございます。「こういう未来を作りたい」という思いはあるものの、客観的に見た強みを教えていただく機会はあまりないので嬉しいです。

参加した皆さんからの質問も続々

パネルディスカッションの後は、参加した皆さんからの質問に答えるパートに移りました。

  • 角田さんは自ら打席を作ってチャレンジしてきたと思いますが、一番大変だったチャレンジはなんでしたか?

  • BOXが自社採用を行う中で、こんな要素やスキルがあると魅力的に感じる、というポイントはありますか?

  • 振り返りが一番大切とおっしゃっていましたが、今やっている振り返りは具体的にどんな内容ですか?

  • 目標の設計はどのように行っていますか?

など、多くの質問に回答していきました。

FinT様、貴重な機会をいただきありがとうございました!

株式会社BOXでは、今後もクライアント企業様、そこで働く方とのコミュニケーションの場を創出して参ります。