「学歴や経歴ではなく“わたし”を見てくれた」大手企業出身の候補者がBOXに惹かれた理由
自分に合った会社を探したいのに、学歴や過去の職歴だけで判断され、転職先を紹介されてしまう――。転職活動をされたことがある方の中には、このような経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
今回紹介するアトラエの近藤さんも、6ヶ月に及ぶ転職活動の中で「学歴や職歴だけで判断されてしまっている」と感じることが多かったといいます。BOXを利用し現職であるアトラエに入社を決めた理由のひとつが、「学歴や経歴ではなく“わたし”を見てくれたから」。今回のnoteでは、そんな近藤さんの転職活動のあゆみと、現在のお仕事について紹介します。
転職についての壁打ち相手を探しているときにBOXに出会った
――近藤さんは、前職ではどんなお仕事をされていましたか。
近藤:大学で経済学を学んでいて、経済的な事象をデータでモデリングしたり、思考したりするアプローチが面白いと感じ、新卒は金融業界に就職しました。前職を選んだのは、その会社にしかアクセスできないデータや、他の企業にはないような視座があると思ったからです。唯一無二で面白そう!という興味で就職を決めました。
――どのようなきっかけで転職を考えるようになりましたか。
近藤:「働く」を再定義したいと思ったのが転職のきっかけです。
――というと?
近藤:前職ではやりたいことをやらせてもらっていたので、すごく不満があったというわけではなかったんです。ただ、会社やそこで働く人が大切にしている価値観が、自分が生きていくうえで大事にしたい考え方とは少し違っていて。
たとえば前職では、何かを意思決定する場合「上からの指示に従うべし」という風潮がありました。もちろん、上司の方が経験は長いので正解を出す確率は高いと思います。でもわたしは、まずは自分で考えて「わたしのこの考えはどうですか?」と伝えた上でディスカッションをしたかったんですよね。
新卒の就職活動の際の自己分析が甘かったといえばそれまでなのですが、自分の価値観を曲げてまで組織に合わせるのは苦しいなと感じ、転職を決めました。
――近藤さんは旧帝大を卒業され、前職は日本人なら知らない人はいない大手企業に就職されています。自己応募でもお困りにならなかったのでは?と思ってしまいますが、なぜエージェントを利用しようと思ったのでしょうか。
近藤:理由は2つあります。1つは、前職が忙しく、平日朝から終電間際まで会社にいるような働き方をしていたので、転職活動に割ける時間が限られていたこと。できる限り多くの企業を知りたいと思っていましたし、自分は金融業界以外のことには詳しくなかったため、転職に精通し他の企業の情報も豊富に持っているエージェントを使おうと考えていました。
もう1つは、転職活動が長期化し、行き詰まりを感じていたこと。書類選考こそ通るものの、いざ面接を受けに行くと「なぜこの企業を受けているんだっけ?」と迷ってしまうことも多かったんですよね。自己分析の甘さを感じていたので、誰かに壁打ちしてほしいなと思っていました。
――エージェントといってもさまざまな企業、担当者がいる中で、なぜ原を?
近藤:マッチングしたのは、実はたまたま(笑)。ちょうど自分に対する解像度を上げたいな、壁打ちの相手がほしいなと思っていたタイミングで原さんからスカウトメールをもらったんです。
最初のメッセージに「企業の内情をよく知っているから、あなたに合わせた提案ができます」みたいなことが書いてあって。自分に合った提案をくれるということは、ちゃんと対話をしてくれる人なのだろうなと思い、軽い気持ちで連絡しました。
BOXは家族構成まで深掘りしてくるエージェント
――初めに話したときの印象を教えてください。
原:僕がこれまで出会った中でいちばん意志が強い人だと思いました。ヒアリングの中で「近藤さんは今後どうしていきたいですか?」と聞いたら「日本のレガシーさをぶち壊していきたい」って言っていたんですよ。そういうときって『自分が〇〇をしたい』と自分軸が強くなることが大半なんです。もちろんこの答えが悪いわけではないのですが、近藤さんの場合、自分自身の視点だけでなく“社会”を主語に思考されていたことが印象的でした。
スタートアップで本当に社会を変えていく存在になる人は、こういった“社会軸”で物事を捉える傾向にあり、まさしくそのひとりが近藤さんだった。すごくインパクトを受けました。
それで、面談後にすぐさま牧野の席まで走って行って「すごく素敵な人がいました!当事者として物事をとらえられて、覚悟も持っている人で、とにかく牧野さんにも会ってほしい!」って伝えてたんですよね。
牧野:そうそう。聞いてみたら、経歴もすごくキラキラしているけれど、そうじゃなくて「そんなことより素敵な人なので!」ってすごい勢いで。そんなに言うなら…と2回目の面談から同席させてもらいました。今だから言える話ですが、実はBOXの仲間になってくれないかなと考えてもいたんですよね。
近藤:初回の面談のときにも、原さんから言われていましたよ。一緒に働きませんか?って。だから「もしかしたら求人探してくれないのかな…」なんて思ったんですが(笑)、後にアトラエをちゃんと紹介してくれました。
――近藤さんは、原と牧野に対しての第一印象を覚えていますか?
近藤:覚えてます。家族構成は?とか、近藤さんの人生に一番影響を与えたのは誰ですか?とか、今まで聞かれたことのないような質問をいっぱいされて。その中でも、わたしのお兄ちゃんにすごく興味を持ってくれたのを覚えています。「興味持つの、わたしじゃなくてお兄ちゃんかよ」って思うくらい(笑)。
牧:ははは(笑)。なんでお兄ちゃんのことを聞いたかというと、近藤さんってすごくバランス感の取れた人じゃないですか。大学時代に就活をいったん脇に置いてしまうほど部活に夢中になっていて、パッション溢れる人かと思いきや、自分が周りにどう映っているかもすごく意識していて、客観的な目線もある。
どんな環境で育って、誰の近くにいたらこんなにバランス感覚のある人になるんだろうってものすごく気になってしまって。
近藤:そうだったんですね。バランス感覚は自分でも意識しているところなので、そんなところまで気づいてくれたのは嬉しいですね。
アトラエは、“会社の歯車”ではなく“ひとりの人間”として見てくれた
――原さんは、BOXの仲間になってほしいと思いつつ、アトラエさんを近藤さんにご紹介したんですよね。なぜアトラエさんだったんでしょうか。
原:アトラエさんがBOXと近かったことが理由のひとつです。アトラエさんは、候補者の学歴やキャリアといった表層的なことはそれほど重要視せず、一人ひとりの人間性や、事象に対しての捉え方、価値観を重視している会社だと認識していました。
アトラエさんでは大量採用をしているわけではないので、BOXでもそんなに過去に多くの候補者さんをおつなぎできていたわけではありません。ですが少数採用だからこそ、カルチャーにピッタリハマる人がアトラエさんには必要だし、求めているだろうなと思ったんです。
ただ、僕自身、アトラエさんとのマッチングは初めてだったので、アトラエさんの出演されているメディアや出されているコンテンツをすべて見て、調べて、近藤さんとのマッチング度合いを考えていきました。
牧野:もちろん、最初からアトラエさんだけを考えていたわけではありません。僕と原で協力して近藤さんに合いそうな会社をすべてピックアップ・精査したうえで、最終的に「絶対アトラエさんだわ」となったんですよね。
――近藤さんは「いろんな企業の情報が欲しくてエージェントを使った」とお話されていました。そんな中で、紹介されるのが一社だったことに不安はなかったのですか…?
近藤:不安や懸念はまったくありませんでした。むしろわたしは、ターゲットをひとつに絞るからこそ爆発力を発揮できるタイプ。並行して受けましょうとか、この中から選んでくださいと言われるよりは、「これっす、これ!」って言われる方が頑張れるので、おふたりはそれを分かってくれていたのだろうなと思いますし、ふたりが紹介してくれる企業ならと信頼していました。
――近藤さんは、アトラエさんの面接を受ける中で何に惹かれていったのでしょうか?
近藤:実は、BOXに感じた魅力とアトラエに感じた魅力には通ずるところがありました。
転職活動中、エージェントと人事、合わせて200人弱の方とお会いして、求人を紹介してもらったり、カジュアル面談を受けたりしていました。ですが、その中の多くが私の経歴に注目していて「今まで何をしてきたのか」「何ができるのか」という話ばかりだったんです。“高単価な案件”として扱われている感覚がありました。
でも、BOXもアトラエも「〇〇大卒の人」「前職が〇〇社の人」ではなくて、ひとりの人間「近藤美波」として見てくれたんですよね。
アトラエでの面接でも、担当者はわたしのパーソナリティに興味を持ってくれて、痛いフィードバックもくれました。「近藤さんってこういう思考の癖がありますよね」とか「自分と違った価値観を持つ人をどれくらい許容できるか、心配です」とか。ふつう面接では、自分の企業をいかに良く見せるかを考えますよね。でもそうじゃなく、ネガティブなこともストレートに伝えてくれて、人として良いところも悪いところもひっくるめて見てくれるんだなと思いました。
そして、アトラエの歯車としてではなく、一人の人生を背負う覚悟を持ってわたしを受け入れてくれるんだなと思えた。その覚悟を面接を通して感じて、わたしはこういう人たちと働きたい、人生をかけてこの会社のために頑張ろうと思えるようになり、入社を決めました。
涙と絵文字
――今回の転職活動を通して、印象的だったエピソードはありますか?
近藤:わたしは、電話越しで原さんが泣きそうになってくれたことが印象的でしたね。アトラエの3次面接が遅めのスタートだったんですが、その場で通過と言われたあと、オフィスでの懇親会に参加することになって、原さんへの連絡を忘れてしまったんです。22時に思い出して「通過しました」と電話をしたら「本当に良かった!」って原さん、泣いていたんですよ。
原:それまで毎回すぐに連絡をもらえていたので、もしかして通過しなかったのかな、近藤さんの身に何か起きたのかも…って気が気じゃなかったんです。連絡をもらったとき、いろんな感情が混ざりあって泣いてしまいました。
近藤:アトラエでただ楽しくお酒を飲んでいただけなんですけどね…なんだかごめんなさい…。
原:僕が一番印象的だったのは、テキストコミュニケーションで近藤さんが絵文字を使ってくれたこと。近藤さん、テキストコミュニケーションはずっとビジネスライクで、「何か悪いこと言ったかな」なんて気にすることもあったんですけど、最後の方に「絵文字、使うようにしますね」って言ってくれて。赤いビックリマークの絵文字ひとつだったんだけど、それが本当に嬉しかったんですよね。
近藤:普段から絵文字はあまり使わないし、はじめはエージェントと利用者の関係性だと思っていたから、余計に淡泊なコミュニケーションになってしまったのかもしれないですね。でも原さんは転職活動中一緒に笑ったり泣いたりしてくれて、個人としていい人だから、自分のストッパーを開放して歩み寄りたいな、友だちになりたいなって。
原:その言葉に泣きそうだよ……!
牧野:原は本当にロマン100%のタイプだから、すぐ泣いちゃうんだよね(笑)。
――最後に、BOXを使って良かったと思う点を改めて教えてください。
近藤:やっぱり、旧帝大卒の人、金融業界にいる人ではなくて、人間・近藤美波として向き合ってくれたことがすごく大きかったです。エージェントである原さんや牧さんがひとりの人間として大切に扱ってくれたからこそ、自分が何を大事にして生きればいいのか、どんなことを重要視して企業を探せばいいのか、解像度がすごく上がりました。BOXに出会えて本当に良かったです。
原:やばい、また泣きそう…!(笑)
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