現職が忙しい人の転職活動の進め方
転職活動をしたいけれど、現職が忙しくて時間的にも気力的にも余裕がない。そんな状況でも転職活動はできるのか——。
今回は、多忙な日々を送りながら転職活動を進める方法、スピーディーに内定を得る方法などを、過去の事例を交えながらエージェントが解説します。忙しすぎて先のことを考える余裕がないという方は、まずは本noteをご覧ください。
【話を聞いた人】
転職活動にかかる期間は平均2〜3ヵ月
転職活動は一般的には下記のように進められ、平均して2〜3ヵ月かかると言われています。
短期間で転職活動を終える人に共通しているのは、応募する企業が少ない方、休みを取りやすく平日に面接を受けられる方です。
たとえばフレックスでリモートワークをしている人の場合、志望する企業の営業時間に合わせて、面接の日程を組むことができます。先方の急なリスケジュールにも対応できるため、転職活動をスムーズに終えている印象です。
一方で就業時間の調整が難しい人や、残業が多い職場で働いている人の場合、転職活動が長期化する傾向があります。基本的に多くの企業は面接を平日(営業時間内)に実施し、土日祝日などの営業時間外に対応してくれる企業はまれです。志望先との面接の日程調整が難航すると、内定を得るまでの期間も当然延びてしまいます。
また、仕事に追われて転職活動のための準備に着手できない、十分に準備ができていない状態で応募して選考に通らない、などの理由から、長期間内定を獲得できない人もいます。
転職活動をスピーディーに進めるコツ
応募する企業を絞る
短期間で確実に内定をもらうために、志望度が低い企業にも複数応募すべきか悩むかもしれません。
一般的な書類選考の通過率や、面接からの内定率はともに3〜5割程度と言われているため、たくさん応募をすれば内定をもらえる確率も高まります。その一方で転職活動の長期化や、企業研究・面接対策に割ける時間が分散してしまうデメリットもあります。
短期集中で転職活動を成功させるために、数社に絞って転職活動に取り組む人もいます。すんなり内定が出れば御の字ですが、情報収集→応募→書類選考→面接→不採用→情報収集というサイクルを何周も繰り返し、結果的に転職活動が長引くケースもあります。
これらのことから、転職活動をスピーディーに成功させるためには、応募社数を多すぎず少なすぎず、適切な数に絞ることが大切です。
たとえばBOXでは候補者の方に、8〜10社への応募を推奨しています。BOXを利用された方の書類選考率は7割であるため、面接を受けるのはおよそ6〜7社。多くの候補者を3ヵ月以内に新しい企業へ送り出しています。
なるべくスピーディに転職したい、1周目で転職を成功させたいという方は、応募する企業の数や転職活動中のスケジュールなどを、エージェントに相談するのもひとつの手です。
1day選考会を受ける
1day選考会とは、あらかじめ指定された日に候補者が集められ、適性検査・1次面接・最終面接・合否連絡を1日で行う特別な採用選考会です。
書類選考が終わった段階で、1day選考会実施日を迎え、後日内定者に対して、労働条件を交渉するためにオファー面談を行うのが一般的な流れです。
大手企業やベンチャー企業が、平日だけでなく土日祝日に実施することもあるため、現職が忙しい候補者に重宝されています。
1day選考会に向けて、書類の作成や面接対策など準備するのは大変かもしれませんが、志望する企業が1day選考会を開催しているのであれば、応募を検討すると良いかもしれません。
転職エージェントを活用する
現職が忙しすぎて転職活動に取り組めないのであれば、候補者の時間を作る転職エージェントの利用がおすすめです。
BOXの場合、自己分析や企業研究のサポート、履歴書や職務経歴書作成の負担軽減、志望先企業の非公開情報の提供、企業との連絡、労働条件の交渉など、転職活動に関するあらゆる支援を行っています。
また、よく候補者の方からBOXの価値として取り上げていただくのが、担当エージェントが相談役として精神的なサポートをしている点です。転職活動中だけなく、転職成功後も候補者のパートナーとして、さまざまな相談を承っています。
転職活動中の時間の使い方・作り方
スキマ時間に少しずつ進める
先述した通り転職活動を成功させるためには、自己分析・企業研究・書類作成・面接対策など、着手すべきことがたくさんあります。
これらを、まとまった時間を確保して一気にやろうとすると、精神的な負荷が大きく挫折してしまうことも。多忙な中で転職活動を進めるなら、1日15分〜30分くらいのスキマ時間で作業することを心がけると良いでしょう。
まずは直近で自分がすべきことを一覧にします。それから昼休憩や寝る前の時間に、「A社へメールの返信」「履歴書の自己PRの作成」「〜〜?と面接で聞かれた場合の回答を検討」と、自分がすべきことを予定として入れ、スケジュールを管理するのがおすすめです。
また自宅で作業が難しい場合は、カフェやファミリーレストランなど自分が集中できる場所で、気分転換も兼ねて作業をしてみます。少しだけ頑張るけれど無理をしすぎない、ちょうどいい塩梅を見つけられたら、転職活動がうまく進むはずです。
自分だけでやろうとせず、誰かに頼る
現職が忙しい人が転職活動をするなら、自分だけですべてをやろうとせず、誰かに頼ることがポイントです。
ひとりで机に向き合って履歴書や職務経歴書などを作成していても、なかなか進まないことがあると思います。そんなときは、家族、友人、キャリアアドバイザー、転職エージェントなどに相談しながら書類作成に取り組みましょう。
話していると「実はこんな軸があった」「次の職場ではこんなことを大切にしながら働きたい」と、考えるに至らなかった思いが表出することがあります。長時間悩んで何も進まなかった日があるなら、身近な人や転職のプロに頼ることで時間を有効活用できます。
多忙な人のモデルケース
ここからはBOXをご利用いただいた方を例に、現職を続けながらどのように転職活動を進めたのかご紹介します。
たとえばAさんの場合、現地時間で17時(日本時間で23時)からエージェントと一緒に、書類作成や面接対策を行います。また、現地時間で早朝4時(日本時間で10時)に面接の予定が入ることもありました。
今選考を受けるメリットや、それによってどのように生活が変わるかなどを伝え、エージェントとしてAさんをチアアップしながら伴走していきました。
Bさんの場合は、多忙な中で実践的な面接対策をする必要があり、スキマ時間にビデオ通話で練習をしました。
担当のエージェントが何度も面接官の役をやってしまうと緊張感が薄れてくるため、別のエージェントも巻き込んで実践練習をすることもありました。
プロを巻き込みながらスキマ時間を有効活用してもらった結果、Bさんは複数社から内定をいただきました。
BOXは、あなたの人生を見据えた転職支援を行います
BOXでは、スタートアップへの転職相談を受け付けています。多様なバックグラウンドを持つメンバーが、責任を持って全力で支援しますので、転職を検討している方はぜひご連絡ください。