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憧れのCTOに近づくためのキャリアアップを。アスエネに入社したエンジニアリングマネージャーが語る自らのキャリアのこれから

「次世代によりよい世界を。」というミッションを掲げ、CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービスを運営する企業が、アスエネ株式会社です。そんなアスエネに2024年11月に入社をしたのが、今回の記事の主役、大谷さん。これまでの経験を生かし、急成長スタートアップでのエンジニア組織作りをしたいと志し、入社を決めました。

今回のnoteでは、どのようなプロセスを経て転職活動を成功させたのか、大谷さんと担当エージェントの棚橋に話を聞きました。


さらなるキャリアアップを目指し、転職を決意

——はじめに、大谷さんのこれまでのキャリアを教えてください。

大谷:高校卒業後にweb業界に進み、バックエンドエンジニアとして働いてきました。楽しいこと、人を楽しませることが好きだったので、エンタメやゲームの開発に携わるようになり、10年ほどグリー株式会社(以下、グリー)でソーシャルゲームの開発を行っていました。

グリーでは10年をかけて、フロントエンド・バックエンド・インフラ、エンジニアリングマネージャーとエンジニアの仕事に幅広く関わらせてもらいました。その後、リファラルで株式会社BuySell Technologies(以下、バイセル)に入社。2年ほどSRE(Site Reliability Engineering:サイト信頼性エンジニアリング)の立ち上げ、部門長などを担っていました。

——転職を考えたきっかけを教えてください。

大谷:前職には2年ほど在籍していたのですが、入社時に描いていた組織のロードマップと実際の組織の成長が一致していない感覚を持っていました。想定通りに事業が進まない中で、本当に組織は大きくなっていくのだろうか。自分のポジションや役割は上がっていくのだろうか…。そう考えるうちに、別の会社でキャリアを築いてもいいのではという気持ちが大きくなっていきました。

——BOXとの出会いを教えてください。

大谷:登録していた転職サイトで、BOXからスカウトメールが届きました。初回の面談を担当してくださったのが棚橋さんで「エンジニア転職の知見がある」として自己紹介をしてもらったのを覚えています。

——棚橋の第一印象を覚えていますか?

大谷:明るい方だな、というのが率直な印象でした。あとは、地元がすごく近かったんです。棚橋さんに送っていたいただいた自己紹介の記事や、メディアに取り上げられた記事を見ると、棚橋さんの境遇にも親和性を感じて。この人になら任せられそうだなと直感的に感じました。

“憧れのCTO”について言語化していった

——その後、どのように転職活動を進めていきましたか?

大谷:実はBOXに出会う前から転職活動は始めていたのですが、当時はピンとくる企業があまりなく…。BOXにお世話になり始めた当初も、「ここに行きたい!」と強く思う会社はなかったのが本当のところでした。

棚橋:そうでしたね。大谷さんのwillとしてもっとも明確だったのは、「キャリアを築いていけるかどうか」。ある程度規模の大きい会社だと、スキルがあり経験が豊富なCTOやVPoEが在籍しているため、いわゆる“上が詰まっている”状態であることが多くあります。

そのためはじめは、大きな企業ではなく、キャリアアップのチャンスがある企業、急成長をしているからこそマネジメント層を募集している企業を洗い出し、大谷さんの興味の有無を確認しながら数を絞って選考を進めていきました。

大谷:ただ、自分の中で「転職をするならキャリアアップを目指せる環境で」という軸はあったものの、それ以外に大切にしたいことが定まっておらず、本当に転職をしたいのか、気持ちも定まっていませんでした。ご紹介をいただいても「うーん、あんまり…」という反応をしてしまっていたように思います。ですが棚橋さんは、自分にマッチしそうな企業をいくつも提案してくれました。そして、こちらが「ここが気になる」と伝えれば、各社で時間をとってすり合わせをしてくれました。その一方で、「無理はしなくていいです」といつも必ず言い添えてくれていて。現職に残るべきか、という相談にも何度も乗ってもらいました。

いくつかのエージェントを使っていましたが、転職活動が長期間になることを前向きにとらえてくださったのは棚橋さんだけで、棚橋さんと一緒なら本当に自分の行きたい企業を見つけられそうだと感じました。それで、夏頃から最後の3ヶ月は棚橋さんと1対1で転職活動を進めていきました。

——「キャリアアップしたい」以外の軸がなかった、とおっしゃっていましたが、そのような状況で、どのように転職活動を進捗させていったのですか。

大谷:棚橋さんには、何度も時間をもらってキャリアの棚卸をしていただきました。思い描いているキャリアは何か、将来やりたい仕事は、この先何十年とある中でどんなキャリアパスを描きたいのかを言語化できたのが大きかったように思います。これまで国内でも有名なCTOのもとで仕事をしてきて、その人たちへの憧れの気持ちはありましたが、その“憧れ”が何から来ているのか、何を達成したら彼らを超えたことになるのか…。漠然としていたそれらを、一緒に解消していってくれました。

——言語化の結果、大谷さんの憧れるCTOはどんな方だとわかってきたのでしょうか。

大谷:私の目標としているグリーの藤本さん、バイセルの今村さんをはじめとするCTOの皆さんは、webエンジニアの仕事が認知され始めてきた時代に活躍をされてきた方々です。そんな時代に、CTOという役職を一般的にし、世の中のエンジニアの生産性を向上させたり、活躍の場を作ってきたりするのを見てきました。目標にしている方たちと仕事をする中で、「エンジニアが幸せになれる世界を作れたらいいな」という気持ちが大きくなりました。

私が仕事で求めるのは、人との関わりです。エンジニアとしての技術を追求しながらも、人との関わりを最大限にし、みんなが幸せになれる世の中を作りたい。さらに、webエンジニアをはじめとするインターネットに貢献するエンジニアを、次世代の憧れになるような世界を作りたいのだとわかってきました。

VPoEの人柄がアスエネ入社の決め手となった

——そんな中で、なぜアスエネに惹かれたのでしょうか?

大谷:アスエネの事業内容については、最初は正直「地球規模ですごいことやってそう!」くらいの印象だったんです。ですが、アスエネ執行役員 VPoEの石坂さんと話をさせていただき、まず、石坂さんの人柄に惹かれました。この人と一緒だったら大きなことができそうだという気持ちになったんですよね。棚橋さんからも、「石坂さんとは合いそう!」と言われていましたよね。

棚橋:そう伝えていましたね。石坂さんと以前打ち合わせをした際に、「積極的に権限委譲を進めたいと考えており、その役割を担ってくださる方を探しています」と聞いていました。当時の石坂さんは、開発も、採用も、組織開発もすべてを担当していて、新たに採用した人には渡せるものをどんどん渡していきたい、と。

大谷さんは裁量のある環境が向いていると考えていましたし、物腰の柔らかさ、コミュニケーションの温度感なども波長が合いそうだと感じていました。石坂さんと打ち合わせしている間、私の頭には大谷さんの顔が浮かんでいて、打ち合わせの終わり際に「ひとりご紹介したい人がいるので、改めてご連絡します」と言ったほどでした。

——大谷さんご自身は、これまでのご経験やスキルがどのようにアスエネで生きると感じていましたか?

大谷:グリーではEM(エンジニアリングマネージャー)として、大きな組織のマネジメントを経験してきました。また、事業に関わるエンジニアリングも行っていましたし、子会社で働いていた際には、シニアマネージャーのポジションにつき、組織作りや採用にも携わっていました。バイセルでは、部門長として、文化づくり、サービス品質向上のための取り組みを行うなど、さまざまな経験を積んできました。今後、事業拡大をしていくアスエネでは、これまでの経験を広く生かせると考えました。

——これまでとまったく領域が違う点について、懸念はありませんでしたか?

大谷:グリーの子会社で働いていた際、ゲームの運営移管事業を担当していました。他社のスキルを限られた時間の中で引き継ぎ、ゲーム運営を継続するといった仕事です。そのときに、未知な領域に対してのキャッチアップ能力が、他者に比べて長けているのではという実感を持ちました。そのため、今後、AIや機械学習など、自分が携わってこなかった領域についても自分の力でなんとかしていけるのではないかという自負があります。たしかにエンタメの領域とは毛色が違いますが、クライメートテック領域でもやれることは大いにあると感じています。

棚橋:毎日エンジニアの転職市場の動向を見ていますが、技術の高さ、扱える言語の豊富さは、今後強みではなくなっていくと言われています。AIが発達する中で、人にはやはり“人にしかできないもの”が求められる。その点大谷さんは、組織への熱量、組織やカルチャーを作ってきた経験などの+αのスキルが豊富で、アンラーニング力も高い。アスエネに行っても、すぐに活躍されるだろうと感じていました。

密なコミュニケーションに安心できた

——棚橋との転職活動の中で、印象的だった出来事はありましたか?

大谷:転職活動期間中を通して、常にコミュニケーションの密度が高かったのが印象的でした。何かあればすぐに「少し話しましょう」と提案してくれ、半年の長期にわたり、その熱量は変わりませんでした。

一度、内定をいただいた会社との条件交渉が上手くいかず、転職活動をお休みしようと決意したタイミングがありました。時期を同じくして体調を崩してしまって、棚橋さんにも「一度休憩します」とお伝えしたんですよね。そうしたら、体調を崩さないためにするにはどうしたらいいかをまとめたドキュメントを送ってくれて。

棚橋:「風邪のときにおすすめの食べ物」とか、まとめましたね(笑)。実は、転職活動中に体調を崩してしまうのは珍しい話ではないんです。ときには、家族ごとサポートすることもある。ただ企業を紹介するのではなく、プライベートなことも含め、また、入社後の期間も含めて支援し続けるのがエージェントの仕事だと思っているので、大谷さんにも、“普通に”そういう支援をしただけでした。

大谷:そこまでしてくれるエージェントっているんだ、と純粋に思いました。転職エージェントにもいろいろなカラーがあります。BOXのように、企業と候補者どちらも担当するいわゆる両面エージェントも多いですが、中でも特にコミュニケーションの丁寧さに信頼を置けました。

転職って、人生を賭けた活動じゃないですか。それをプロにサポートしてもらえるだけで安心感があるし、加えて棚橋さんはそんなコミュニケーションだったので、不安がありませんでした。一人で転職活動を進めていたらアスエネの求人にもたどり着けなかったと思っているので、本当に感謝しています。

——これからアスエネでの日々が始まっていく大谷さん(※取材時)。アスエネでの展望を教えてください。

大谷:今のアスエネは「脱炭素と言えばアスエネだよね」というイメージがあるかと思います。それに加えて、エンジニアとして「この技術といえばアスエネだよね」と言われる組織を作っていきたい。今はそう考えています。また、今後の組織拡大も期待されているように感じるので、これまでの経験を活かし、しっかりと貢献していきたいです。

——大谷さんは今、何にワクワクしていますか?

大谷:“カオス”ですかね。飽き性な部分があるので、忙しさ、大変さは大歓迎。何が起こるか想像がつかないところに、とてもワクワクしています。

また、私はキャリアの現在目標として、CTOを掲げています。業界の中で自分が有名になるのはもちろん、会社の看板を背負って、エンジニア業界でアスエネを有名にしていければと思っています。そして、ひいては、アスエネで働くエンジニアが常に楽しい状態を作りたい。組織と技術の両面から活躍していきたいです。

今後は、アスエネのエンジニアの採用に私も関わっていくと思っています。そのときは、クライアント企業の担当者として、また棚橋さんを頼らせてください。

棚橋:こういうお話が一番うれしいですね。ぜひこれからも一緒にお仕事をさせてください。本日はありがとうございました。