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「エージェントを使う本当の意味」コーチングによる自己分析から始まった転職活動。現状に不満を感じていなかった内藤さんが転職した理由とその後

大切にしたい価値観やキャリアビジョン。そういった思いや計画は、どのような転職先がいいのか、そもそも転職する必要があるのかを決めるにあたって、重要な判断軸になります。

しかし、自分一人で考えていてもなかなか明確な軸が決まらず、言語化を諦めてしまうこともあるのではないでしょうか。

今回は、BOXを利用して転職活動を行った内藤さんにインタビュー。「キャリアビジョンが決まらず、ずっとモヤモヤしていた」と語る内藤さんがどのようにして自分軸を見つけ、転職したのか。BOXの棚橋と共に行った転職活動について詳しく伺いました。

棚橋 佑梨彩(たなはし ゆりあ)

HRソリューションを提供するベンチャー企業の立ち上げに従事し、延べ3,000件以上の顧客カウンセリングを経験し、人事として採用にも携わるが会社が倒産してしまい、日本生命に転職。ファイナンシャルプランナーとして活動し、リーダーとしてKPI等の営業数値の管理、新入社員の教育にて実績を積む。ベンチャーから大手までの経験と、さまざまな角度から個人に向き合ってきた経験、さらには自身が転職で失敗も成功も経験したことを活かし、現在はBOXにてプレイングリーダーに従事。

内藤 裕太郎(ないとう ゆうたろう)

大学卒業後、産業用ロボットメーカーの会社に入社し、医療介護分野における新規事業開発に携わる。その後HR業界へ転職し、採用コンサルタントとして、主にベンチャー企業や中小企業向けの新規開拓営業に従事。前職の医療系のコンサルティング会社へ転職後は、コンサルティング業務と自社医療機関の運営を行っていたが、より強みを発揮したいという思いを抱く。棚橋からスカウトをもらったことを契機に、転職活動を開始。5ヶ月ほどの転職活動の末、クリニックTEN渋谷に2023年4月に入社。医療機関の運営と新規事業の立ち上げに従事している。


転職はあくまで手段。まずは「自分が何をしたいのか」を明確にする

——まず、内藤さんが転職をしようと思われた経緯から教えてください。

内藤:医療機関のコンサルティングを行う会社で働いていたのですが、全く不満はなくて、正直、転職しようとは思っていませんでした。ただ漠然とモヤモヤとした感情を抱いていて。もっと自分の強みやモチベーションの源泉につながることがしたいと考えていました。

——では、何がきっかけでBOX転職エージェントを利用することになったのでしょうか?

内藤:以前転職する際に利用していた求人サイトで、棚橋さんからスカウトをいただいたのがきっかけです。他者の意見も参考にしてみようみたいな、軽い気持ちで初回面談をお願いしました。

棚橋:初回面談時から「転職はあまり考えていない」とおっしゃっていましたよね。ただ自分のやりたいことが見えなくなっているという話もされていて。「まずはコーチングを活用しながら自己分析をしましょう」と提案させていただきました。

内藤:いい意味で裏切られた感じがしましたね。私も過去に人材紹介会社で働いていたことがあるので、どういう流れで進んでいくのかは理解しているつもりだったのですが、予想とは全然違ったので。変わったエージェントだなと思いましたし、転職エージェントの担当者と話している感じはしませんでした。それで安心したんですよね。

——安心ですか。

内藤:他の転職エージェントだと大体、建前上は候補者のためにとは言うものの、どこかで自分たちの売上のための言動が出てくると思っていて。求職者に無理やり選考を進めさせようとするみたいな……そういった本音が透けてみえることもあって。

それで企業を紹介されても、信用できなくなってしまう。これは私のためではなくて、自分たちのために紹介しているのではと疑念を抱いてしまうんです。

でも棚橋さんは自然体というか、裏表がないというか、「目の前の人のために何ができるか」ということ以外考えていない感じで。私が希望しない限り、企業を紹介することさえしないのではと思いました。

棚橋:嬉しいです。目の前の人にちゃんと向き合うことは、私だけではなく、BOX全体で大事にしていることなんです。人材紹介というビジネスを行っているのですが、BOXとしてはエージェントと候補者ではなく、人と人としての対等な関係性を大事にしたいという思いがあります。そこを感じてもらえたのは本当に嬉しいです。

内藤:ひしひしと伝わってきました。一般的な転職エージェントであれば「いまの会社に不満はない」「転職するつもりはあまりない」と言ったら、多分取り合ってもらえないと思うんですよ。でも、BOXは違った。コーチングを活用した自己分析のサポートを提案してもらえるなんて思ってもなかったんです。

——初回面談時には、企業を紹介することは一切考えていなかったんですか?

棚橋:いいえ。考えていましたね(笑)内藤さんに限らず、スカウトを送る際や面談前には、事前準備としてご経歴と企業情報を照らし合わせ、この方はどういう企業だったらマッチしそうかという仮説を立てています。

でも今回は、初回面談でお話を聞いて、企業紹介よりも、まずは抽象的なことでもいいから内藤さんが心からやりたいことが見つけられるようにサポートしようと思いましたね。

大前提、転職というのはあくまで手段です。だから、その手段を使ってどんな目的を達成したいのかをまずは明確にする必要があります。目的を達成するために転職という手段が必要であればご紹介しますし、必要でなければご紹介しません。

内藤:そんなふうに考えていたのは知らなかったです。

棚橋:いろんなお話を聞くなかで純粋に応援したくなってしまうんですよね。転職は自分が担当する求職者さんの人生がかかっているので、どんな結果になったとしても時間をかけてでも最後まで向き合うと決めています。

マッチするという確信があった企業だけを紹介

——2回目の面談でコーチングを受けられたんですよね。

内藤:そうです。BOXのメンバーからコーチングを2回ほど受け、2週間かけて自己分析を進めていきました。コーチングの時間以外にも、宿題のようなかたちで内省を深めるフレームワークシートをもらっていたので、それを活用していました。

——コーチングを受けてみて、どのような気づきがありましたか?

内藤:キャリアビジョンを考えることは苦しいなということ。苦しいからこそ、何も意思決定できずに、現状維持していたんだろうなと気づきました。今の仕事に不満はないし、やりがいもそれなりにある。でもモヤモヤする。これが本当にやりたいことだったんだっけみたいな。

コーチングやフレームワークで内省を深めていったことで、自分が本当に大切にしたい価値観や目指したい姿などが明確になっていきました。自分一人で考えてもたどり着けないところまで、たどり着けた感じがします。丁寧に向き合ってもらえて、本当にありがたかったです。

棚橋:初回面談から内藤さんは「自分の家族も含めて、目の前のお客様に対して、自分の強みを活かして仕事をしたい」と話していました。だから、それが内藤さんが大切にしたい価値観なんだろうなとは考えていて。コーチングを受けたり、内省をしていったりする内に、その軸がよりブレないようになったように感じましたね。

内藤:そうですね。自分の想いに気づけたことで、それをより大切にしながら働ける環境に移りたいと考えるようになりました。

——最終的に内藤さんはクリニックTEN渋谷に転職されました。棚橋さんはなぜクリニックTEN渋谷を紹介しようと思ったのでしょうか?

棚橋:2つ理由があります。1つ目は、クリニックTEN渋谷の当時のフェーズや欲しているポジションと、内藤さんのスキルや希望が合っていたこと。2つ目は、「医療接点をなめらかにし、目の前の人の可能性を拡げる」というクリニックTEN渋谷の思想に内藤さんの価値観がマッチしていたことです。

実はコーチングが終わってから、コーチングを担当したメンバーと私で「内藤さんはクリニックTEN渋谷にマッチするよね」という話をしていたんですよ。それで次の面談のときに紹介させていただいたんですが、内藤さんは既にクリニックTEN渋谷のことは知っていて。

内藤:当時働いていた会社が同じ業界でしたし、同僚から「面白い取り組みをしているクリニックがあるよ」と教えてもらったことがあったんです。完全WEB予約制、キャッシュレス、待合室の撤廃などユニークな医療機関であることは知っていて、なぜこのような設計にしているのか、どのような人たちがどんな思いで働いているのか、興味が湧きましたね。

——クリニックTEN渋谷以外は紹介しなかったのですか?

棚橋:はい。ご紹介したのは、クリニックTEN渋谷だけです。

内藤:そうですね。個人的には、そこも安心できるポイントでしたね。他の転職エージェントでは条件に合いそうな企業の求人をばーっと並べて紹介される場合がほとんどだと思います。私はそのやり方があまり好きではないんです。棚橋さんは本当に私にマッチしている企業だけを紹介してくれた感じがして、すごく信頼できました。他の企業を見てみようとも一切思わなかったです。

棚橋:私としてもクリニックTEN渋谷が一番マッチしているという確信があったので、他の企業を紹介しようとは思いませんでした。

内藤:それで実際に応募して、転職していることを考えると、すごいですよね。本当に私のことを考えてくれていたからこそ、ズレのない企業を紹介していただけたのかなと思います。

棚橋:内藤さんは一社のみのご紹介でしたが、求職者の方にあわせて複数社ご紹介するケースも多くあります。しかし、その場合にも、ただただ大量に求人を紹介するのではなく、求職者の方のお話しを伺ったうえで、「なぜその企業を紹介するのか、どんな点が合いそうなのか」という理由を説明するようにしていて。求人に書かれている以上の情報をお渡しすることが、転職活動を支援するエージェントの最低限の責務だと考えています。

転職の懸念だった「家族の了承」。BOXは最後まで徹底的にサポートしてくれた

——入社を決めるに当たって懸念はありませんでしたか?

内藤:ありましたね。一番大きい懸念は、家族の了解を得られるかどうかということでした。家族ができて初めての転職だったので、自分勝手に決められないなと思っていて。パートナーも納得した上で転職をしたかったんです。

棚橋さんはそこにも丁寧に向き合ってくれましたね。「急いでください」みたいな内定承諾を急かすような言動は一切なく、ゆっくりと家庭で話し合いができました。また「必要であれば、パートナーの方とクリニックTEN渋谷の創業者との面談も設定できます」とも言ってくれて。

意思決定をする上で必要になることは、すべてサポートしてくださいました。

棚橋:ご家族含めて納得できる意思決定をしてもらいたかったので、クリニックTEN渋谷にも協力してもらって開示できることはすべて事前にお伝えしましたね。

内藤:そのサポートがあったことで、家族も安心してくれました。

あともうひとつ不安に感じていたのは、期待されている水準の仕事が私にできるのかなということでしたね。

ただ、それも入社前に調整できたこともあって、最終的に半分は前職でやっていたような医療機関の運営、もう半分は経験がない新規事業の立ち上げを担当することになって。今まで培ってきた経験を活かしつつ、やりたいことにも挑戦できる最高の業務バランスで入社できました。

棚橋:クリニックTEN渋谷のメンバーと積極的につないで、入社前の懸念はすべて解消できるよう、調整していきましたね。

内藤:おかげで懸念してることはひとつも残らず、入社できました。

棚橋:よかったです!BOXのリソースをフル活用してサポートさせていただきました。

——転職に後悔はありませんか?

内藤:全然ありません。入社してからも、本当に濃い時間を過ごせています。パートナーに仕事の話をすると、「すごく生き生きしているね」って言われるんですよ。

棚橋:入社1週間後ぐらいに歓迎ランチ会を行ったときも「1週間とは思えないぐらいの濃い時間を過ごせてます」とおっしゃってましたね。

内藤:自分でも最近生き生きしているなという自覚はあって。前職でも不満なく、それなりにやりがいを持って働いていたつもりなんですが、全然違うんです。言語化が上手くできないのですが、とにかく濃い毎日を過ごせている。

時間をかけてじっくりと自分と向き合い転職したからこそ、そんなふうに働けているのかもしれません。自分と向き合うことは苦しかったのですが、棚橋さん含めBOXの方が真摯に伴走してくれたから、本当に目指したいものが見つかったと思います。

棚橋:内藤さんは入社してまだ1ヶ月半ぐらいですが、既にクリニックTEN渋谷を引っ張っていくような存在になっていますよね。「内藤さんはもうなくてはならない存在です」という熱いメッセージももらっています!

内藤:働いていて、とにかく楽しいんですよ。転職して本当によかったと思います。

BOXは、あなたの理想の将来を考えて転職支援を行います

私たちBOXが大切にしているのは、転職エージェントと求職者という関係性ではなく、人と人で「パートナー」として転職をサポートすること。

あなたが納得感をもってキャリアを選択できるよう、私たちは全力で支援します。転職を検討している方、実現したい理想の将来がある方、キャリアに悩んでいる方は、ぜひ一度お話しましょう。お手伝いできることがあるかもしれません。