【ビジネスを通して得たい、本当の力】FUCK OFF ハードスキル、GRAB THE ソフトスキル
ー2022年、経済変化と向き合う
先ず、自身のキャリア構築を始める前に経済状況の把握をしなければいけない。
大局的に見ると現在は、コロナによる「社会の変化」、Web3、ブロックチェーン、AI、VRといった「テクノロジーの進化」、「資本の流れの変化」という3つの大波が重なる稀有なタイミング。
3〜5年の中期的な景気のサイクルこそあれど、10年程度の超長期的な目線ではインターネット登場に匹敵するような大きなイノベーションが生まれ、成長局面は続くはず。
それぞれのステップ(変化)は前のステップの影響を受け、積み重なるほど強力になり、加速が加速していく。こうして祖父母の世代では何十年もかかったような変化が、たった1年のうちに起きている。
明らかにイノベーションの誕生と、既存のディスラプトの発生頻度が加速度的に変化している。この現象が何を意味するのか。
ー専門性(ハードスキル)の無力化
何か一つのスキルを身につけ、そのスキルを専門性と呼び、専門性で仕事をすることができた。資格を有することで、専門性を持つ人間として称された。
しかし、現代では通用しない。
その専門性とやらがAIやロボットに置き換えられていく可能性が非常に高い。会計士や弁護士をはじめ、人員不足が国の課題。課題の大きさが明確。
イノベーションは課題規模が大きい領域からメスが入る。
では果たして、何年もかけて手に入れた専門性を一瞬にして失う可能性のある経済で何を身につけ、どういう仕事を選択するべきなのか。
正直正解はない。
専門性のようなハードスキルに偏ることなく、ソフトスキルを身につけることが強く生きるために必要だと断言できる。
例え天変地異が起き、異なるフィールドに投げ出されても地団駄踏むことなく、ポジティブに変換し、前進することができる。
そんな人材がきっと今後の変化が荒々しい時代で苦しむことなく、逆にその変化を楽しむことができるはず。
では、そのソフトスキルを身につけるためにはどうしたらいいのか。
そのソフトスキルとは具体的に何なのか。
ーソフトスキルを磨き続けろ
ソフトスキルは“器”。
自分自身の器を大きくし、強度をあげ、磨きをかける。
この3つがある一定以上に達した時、人は本当の意味で強くなったと言える。これがいわゆる自由。
大きくする概念は、受容性を拡張することに近い。人はそれぞれ価値観が違えば、大切にしている概念も違う。異なる環境で異なる環境のもと育つのだから当たり前。
これまでの世の中は国が定める教育機関の方針に乗っかっていた。良い/悪いの評価が、受容性を狭めている。事実は、良い/悪いで判断できるほど甘くはない。本質的には、良い/悪いは解釈次第であらゆる形に変化する。何か失敗をしても、誰かに迷惑をかけてしまっても別にいい。その後が肝心。どう考え、どう対処するのか。最善を尽くし、改善に尽くす行動こそが何よりも大切だ。そのファーストステップとして、先ずは受容すること。事実から目を背けずに、受け入れること。
受容性とは、異なる価値観や概念、考え方を受け止める力。
解釈力は、その受け止めたものを解釈する力である。
日本人は良い/悪いで評価し、優劣をつけるのが好きだ。
優劣をつけている暇があったら、解釈力を磨いた方がいい。
例えば、何か不運な出来事が起きたとしよう。不運な出来事への向き合い方として不運をネガティブに解釈し、悲劇のヒロインを演じているケース。不運をポジティブに解釈し、以降の人生のエネルギーに変換するケース。
受け止めたものは、一つの解釈次第で受け流すか、受け入れるかの二方向に分離する。また、受け流せた後もシコリが残るケースもあるし、受け入れた場合もポジティブな受け入れと、ネガティブな受け入れに分離される。
不運→受容→解釈→行動の流れがあり、解釈は種類が複数存在する。要はその解釈がどのように行われるかでその後の行動に変化を与える。身の回りで起きる出来事さえも変化する。
最後に精神力。
これは最近耳にする機会が極端に減少している。
この事実に危機感を感じる。
もちろん、不条理や理不尽などを受け止め続けることが肯定されてはいけない。しかし、世の中綺麗にできていない。
世界は勝手に変化していく。世界何億分の1の自分を置き去りにして。必然的に不条理や理不尽に出会う世界。だからこの変化(不条理や理不尽)に向き合い続ける力が大切。
最近は自分らしくとか、自由に、という横暴な言葉が一人歩きしている。勘違いしている人が多い。
そういう言葉に該当する人間は一握りだ。結局はソフトスキルを磨き続けることが不条理や理不尽と立ち向かう得策となる。
ー結局
結局、激流の中生き切るためには自分の中の力を上げる必要がある。中途半端に外を磨いだとしても、一瞬で駆逐される。中(ソフトスキル)を磨き続けることで、不条理や理不尽大破する力を手に入れることができる。ただし、時間は異常にかかる。でもだからこそ参入障壁が圧倒的に高い。
自分自身が激流に左右されながら生きていきたいか、激流を操る生き方をしたいかですべきことも明確になるはずだ。