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「ギャップがまったくない」転職先でそう感じたAさんと、担当エージェントが取り組んだこと

転職活動において、もっとも重要な局面とは——。

転職活動の方向性が決まる自己分析のタイミングか、応募先企業を決定する場面か、採用担当者との面接か。BOXを通じてSaaS企業への転職を決めたAさんにとっては、5社から内定を獲得した後でした。

前職でカスタマーサクセスを経験し、再びカスタマーサクセス職を希望したAさんと、BOXのエージェントである山下。二人三脚で転職活動に取り組んだふたりは、どのようにして転職先を獲得したのか。話を聞きました。


すでに内定を得ている状態から、転職活動をリスタート

——これまでのキャリアを教えてください。

Aさん:新卒で広告系の会社に入社し、営業をしていました。わたしの役割は広告主とメディアをつなぐこと。成果報酬型広告をご提案し、掲載することでどのくらい収益が見込めるかなどを正しく伝える仕事でした。それからSaaS企業へ転職し、そこで初めてカスタマーサクセスをするようになりました。

——なぜカスタマーサクセスを?

Aさん:2つ理由があって、まずは1社目と同じく既存営業ができたから。もう1つは、1社目で営業職を経験して自分で考えて提案することが一番楽しいと感じられたからです。今持っている力と、今後やってみたいことをかけ合わせたら、カスタマーサクセスとして働くのが自分に合っているだろうと考えました。

ただ、しばらくして家庭の事情で仕事を離れなければならなくなり、前職を退職しました。1年ほどの離職期間を経て家庭の状況が落ち着いたところで、もう一度職に就こうと、今回の転職活動に至りました。

前の職場に戻る選択肢もありましたが、さらに自分の視野を広げたい気持ちもあったので、カスタマーサクセスとして求められることの難易度が高い企業へ転職しようと決めました。

——どのように転職活動を進めていきましたか。

Aさん:1回目の転職活動時に利用したエージェントさんに、もう一度支援してもらいました。内定をいただいた企業もあったのですが、正直しっくりこない部分もあって…。

——どんなところをそのように感じましたか。

Aさん:今回の転職で大切にしたかったのが、カスタマーサクセスとして視野を広げ、力をつけることでした。それが内定先で叶うか不安になったんです。

前職では、特定の業界に特化したバーティカルSaaSを扱っていたので、視野を広げるのであれば、さまざまな業界で使用されているホリゾンタルSaaSを提供している企業に転職したいと思っていました。

内定をいただいたのはホリゾンタルSaaS企業ではあったのですが、思った以上にアプローチしている領域が狭かった。さらに、ワークライフバランスを非常に大切にする会社だったので、多少残業をしてでも成長環境に身を置きたかった自分には、マッチしないんじゃないかと思ってしまったんです。

そして、もうひとつ大切にしたかったのが、そこで働く人です。内定先の企業にも悪い人はいなかったのですが、一緒に働きたい!と強く思える方に出会えなかったので、この2つの理由から決めきれませんでした。

「視野が広がる」「一緒に働きたい人がいる」両軸を満たす転職先を探索

——担当エージェントとなった山下は、Aさんと初めてお会いしたときどんな印象を受けましたか。

山下:Aさんにはわたしからスカウトメールを送ったのですが、その返信の時点から丁寧な方だと感じていました。「他社のエージェントを通じて内定をいただきましたが、しっくりこない状態です。それでも会ってくれますか?」と、きちんと今の状況をお伝えしてくれて。

実際にお会いしてからもその印象は変わらず、「この人はエージェントを使わなくても転職できる人だ」というのがすぐに分かりました。「むしろ、わたしが介在することでマイナスになる可能性もありうる!」「バリューを出さねば!」と初回の面談で感じました(笑)。

——すでに転職のご経験がある中で、あえてエージェントを利用したのはなぜでしょう。

Aさん:わたしは自身のキャリアに向き合うのが好きな方で、自己分析は自分の力でなんとかできそうでした。ですが、応募先の企業の実情はまったく知りませんでした。そもそもどんな企業があって、どんな事業をしていて、どんな未来を描いているのか。そういったお話を一番解像度高くしてくれたのがBOXでした。

——たとえばどんなお話を?

山下:まず、内定を獲得した企業のどんなところがしっくりこなかったかを聞いて、もう一度転職活動をする上でどんな情報があれば納得できそうかを確認しました。すると先ほどもおっしゃってくれたように、カスタマーサクセスとして視野を広げられるか、一緒に働きたい人がいるか、2つの観点でしっくりこないというお話が出ました。

どんな人と一緒に働きたいと思えるかを深堀りしてみると「顧客志向な人が集まっている会社が良い」と。既存の社員がどれだけ誠実に顧客と向き合っているか、という観点も大事にしたいということで、それに当てはまる企業を探しました。

それから企業を選定し、そこで働いているカスタマーサクセスの方の、顧客に対する思いが伝わってくる記事をピックアップして、お渡ししていきましたね。

——ここまでで「人」というキーワードがたくさん出てきましたね。

Aさん:そうですね。エージェントをBOXさんに頼もう!と思ったのも、山下さんがいたからでした。

山下:そうだったんですね、嬉しい…..!

——「人」を大事にしたいと思うきっかけはありましたか。

Aさん:今までの人生を振り返ると、人に影響されることが多かったように思います。すごいなと思う人がいると、「その人みたいになりたい」「真似てみよう」と行動してきた人生でした。そう思える人が近くにいるときの方がモチベーションが高く、楽しく過ごせていたので、今回は人という転職軸を大事にしようと考えました。

5社から内定。最終判断をどうすべきか

——今回の転職活動で大変だったことを教えてください。

Aさん:まずは選考を受ける企業に関する情報のインプット量です。わたしの転職軸を大雑把に言ってしまうと「自分の力をつける」「働く人が良いと思える」だったので、、応募する企業を絞りきれませんでした。数多くの企業を一つひとつ調べ、自身とマッチするかどうかを言語化する必要があったため、山下さんに助けてもらいながら乗り越えました。

もうひとつは、いろいろな企業を受けたために、内定をもらった後にどの企業に決めるのか非常に迷ってしまったこと。「どうしよう…..」という状態に陥り、最後まで山下さんに相談していました。

山下:5社から内定をいただき、各社から「うちに来てほしい」と熱いメッセージをいただきました。良いニュースではあるのですが、内定を一気に伝えてAさんを混乱させてはいけない、でも情報の渡し方に偏りがあってもいけないと、伝達の仕方が難しいと感じましたね。

——複数社から内定が出るのは想定していた?

山下:正直たくさん内定をいただけるだろうなとは思っていました。面接後に企業さんから丁寧なフィードバックをいただくのですが、皆さん高評価で。最終面接では転職する覚悟を確認するだけ。Aさんなら覚悟も熱意もあるし、それを丁寧にお伝えする力もあるので、心配していませんでした。

とはいえ余裕が出てしまうのも良くないので、内定が出始めても「気を緩めなちゃいけない!」「戦いはこれからだ!」とわたしが気をつけていました。

——5社から内定をいただいて、1社を選択する際にはどんな話し合いを?

山下:もう一度転職軸に立ち戻って考えましたよね。何が大事なのか、各社何が良かったか、何が懸念点か、その企業で働いて将来どうなりたいのか。それぞれ整理していきました。

Aさん:カスタマーサクセスを続けられる自分になるために、力をつけていくことが大事だったので、どの会社が一番力をつけられそうかを判断軸にしていきましたよね。ほかの軸もありましたが、一番のポイントはそこでした。

山下:この企業のプロダクトならこんな力がつきそう。この企業はカスタマーサクセスだとこの業務に携われない。この企業ではリモートワークができるから、どこに引っ越してもカスタマーサクセスを続けられそう。そうやって、時間をかけてすり合わせていきました。

——結果、ホリゾンタルSaaS企業への転職を決めます。そこに決めきれたのはなぜでしょう。

Aさん:惹かれたポイントは3つあって、まずは一緒に働きたいと思う方がいたこと。2つ目が提供しているサービスの用途が限定されていなかったこと。いろいろな提案の仕方ができるので、カスタマーサクセスとしての知見が広がると感じました。

3つ目が、採用担当の方に会社の未来を魅力的に語っていただいたこと。未来の自分はどんな働き方をしているか、一番ワクワクした気持ちになれたので、最終的にその企業に決めきれました。

「ギャップがまったくない」転職後に実感

——転職後、今はどんなお仕事を?

クライアントのカスタマーサポート業務、社内の情報共有などをDX化するSaaSを取り扱っており、前職に続きカスタマーサクセスとして働いています。

主に、クライアントが運営するWebサイトやサービスなどを通じて寄せられる問い合わせ内容を分析し、それを踏まえて業務設計を行ったり、サービスのアップセルを行ったりしています。

——新しい職場で働き始めて数ヵ月が経過しています。山下から聞いていた情報と実際の印象にギャップはありますか?

Aさん:まったくないです。

山下:良かったです!特に大切にされていた、一緒に働く皆さんの雰囲気はどうですか?

Aさん:その点についてもギャップがなく、入社前の段階からコミュニケーションがかなり丁寧だなと感じています。

皆さんフルリモートワークで、業務についても雑談もテキストで話すことが多いんです。何か議論をしていれば、結論に至った過程を全員が読めるように開示されているので、気になったことがあれば会話の履歴を見つけられます。社内の誰が読んでも理解できるくらい、丁寧なテキストコミュニケーションをする文化が根づいていると感じますね。

山下:リモートワークをしている方からは、テキストだと熱量が分からない、つながっている感じがしないとよく聞きますが、その点はいかがですか?

Aさん:皆さん話し言葉のように気持ちを乗せて書いているので、熱量が分からないということはないですね。赤い炎より青い炎みたいな人たちなので、サービスや顧客に対する熱はあるけれど、ちゃんと冷静に議論したうえで意思決定する。勢いでゴーを出さないのが、自分にあっているなと思っています。

山下:そのあたりのカルチャーはAさんのお人柄に合うと思っていました。ギャップがないと聞けたのは嬉しいですね!

転職活動を経て人生が前に進んだ

——今回の転職活動を振り返ってみて、Aさんの転職がスムーズに進んだ要因は何だったと思いますか。

山下:ひとつは、私が支援する前から、自分が何を大事にしたいのか言語化できていたところ。それだけでなく、その軸が最後までブレなかったのが素晴らしかったです。

もうひとつすごかったのが、面接後に企業からいただくフィードバックに対して、すべてに反省点を考えてくださったこと。面接を受けている中で自分からPDCAを回して、フィードバックを次に活かしていけるのはびっくりしました。

——Aさんとしては、山下からの支援で印象に残っていることはありますか。

Aさん:まずは、企業の情報をたくさん集めてくださったのが印象深いです。事業の内容だけでなく、その企業が何を目指しているのか、ネットには載っていないような情報も教えていただき、BOXさんだからなのか、山下さんだからなのか分かりませんが、すごいなと思いました。

また、わたしの希望で、朝早くでも夜遅くても電話でやり取りをしてくださったので、ありがたかったです。

山下:悩みや面接後に感じた気持ちを、感情的な部分も含めてキャッチアップしたかったので、よく電話でお話ししましたよね。もちろん内定のご連絡も直接伝えたかったので、すべてお電話しました。

——最後に、転職活動を終えた率直な感想をお願いします。

Aさん:わたしは1年間離職をしていて、社会的なコミュニケーションをほぼしていませんでした。そのため復職して社会に戻ってきたという意味で、人生が前に進んでいると感じています。また、新しい職場でカスタマーサクセスを続けることができ、これからさらに自分の視野を広げられると思います。

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